表現の傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 20:08 UTC 版)
「萌え」というスラングが指し示す対象は幅広く、架空の人物やアイドルに対してのみならず、「工場萌え」のように人間の姿をしていないものに対して用いられることもある。もっとも、「萌え」というスラングが用いられ始めた当初は、主に美少女キャラクターに対する表現であり、「萌えアニメ」とは、おおむね魅力的な女性キャラクターが大勢登場する作品の形容に用いられる。全く女性キャラクターが登場しない作品が「逆萌えアニメ」などと形容された例もある。一方で美少女キャラクターを物語の中心に据えているにもかかわらず「萌えアニメではない」とされる作品もあり、また女児向けの作品は、大勢の女性キャラクターが活躍する作品であっても「萌えアニメ」に含めるか否かで判断が分かれる。 「萌え」には軽い性的な要素が含まれることがあり、「萌えアニメ」が、「美少女やおっぱいがたくさん出てくるアニメ」というイメージで語られることもある。深夜帯の萌えアニメではしばしば海水浴や温泉を題材にしたエピソードや、コマ送りしなければ確認できないようなパンチラ、性的なハプニングをほのめかす演出など、時にはテレビの放送コードに迫ることもある性的描写が用いられ、その辺りまでが「萌え」描写の範疇であるとされる。 一方、エロティックな描写は必ずしも萌えの必要要素ではないとし、逆に過剰すぎる性的描写は「萌え」ではないものと見なしたり、「萌エロ」などと呼ばれて区別する意見もある。深夜アニメの中にはあざとい性描写のために規制にかけられる作品もあるが、このようにテレビアニメとして放送できないようなものは「エロ」「萌エロ」に分類される。一方で、エロと萌えは同一視されることもあるため、女性キャラクターの可愛らしさを売りにしつつもエロティックな要素がほとんど見られない作品を「萌えアニメ」と位置づけるかどうかは、使用者によって意見が分かれることもある。
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