表現の実際とは? わかりやすく解説

表現の実際

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 10:24 UTC 版)

アゴーギク」の記事における「表現の実際」の解説

自然界に完全な直線線分)や平面存在することが考えにくいのと同様に、ごく微妙なテンポ揺らぎ無意識のうちに常に起こっていると考えた方がよい(メトロノームなどに合わせて演奏する場合いわゆる打ち込み楽曲場合などはこの限りではない)。「演奏不可能なほどテンポが速すぎるのでその部分だけ遅く演奏する」などの技術上の観点でのみ行うことはすべきではなく、あくまで音楽上の見地から、曲想様式感などをふまえた上で分析し解釈されるべきであるとされている。 従って、アゴーギク自体聴衆明確に意識することは必ずしも必要ではない。例を挙げると、無機的になることを避けるため、楽譜では最初から最後まで一定のテンポ演奏するように指示されている箇所ごくわずかずつテンポ上げていく指揮者演奏者がいる。彼らは「本当に機械的に一定のテンポ演奏し切ると、聴衆ごくわずかずつテンポ遅くなっていっていたように感じるものだ」という説を唱えている。 19世紀以降アゴーギク単なるテンポ情報として楽譜書き込む例が増えてくる傾向がある。メトロノーム普及19世紀ごろにほぼ完了したことや、作曲家自分意図をより厳密に演奏反映させたいという思い、また出版社編纂者方針などがその理由である。 テンポ情報として顕著なアゴーギク与えた例に、「ハンガリー舞曲第5番」(ブラームス編曲)などがある。

※この「表現の実際」の解説は、「アゴーギク」の解説の一部です。
「表現の実際」を含む「アゴーギク」の記事については、「アゴーギク」の概要を参照ください。

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