虚構のような出来事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 16:38 UTC 版)
虚構新聞という媒体を逆手にとり「実際に起きた虚構のような出来事をそのまま報じて皮肉とする」手法も見られる。以下に例を示す。 野田首相、原発事故の収束を宣言(2011年12月17日) 写真および記事後半の質疑のみ虚構で、前半は実際にあった宣言とその内容の解説。 iPS細胞利用で心筋移植、世界初の臨床応用(2012年10月13日) 実際に報道された2012年10月11日付・読売新聞1面からの引用で書かれた記事である。文末には記事を提供してくれた読売新聞に対しての「感謝の言葉」が記されている。 富士山の世界遺産登録、樹海伐採が条件に(2013年5月2日) 「富士山の世界遺産登録、三保松原除外が条件に」を「青木ヶ原樹海」に変えたもの、三保の松原は後に逆転登録されている。 〈進藤翔の相談室〉小保方さん、歌手デビュー!(2014年3月27日) 2014年3月24日、朝日新聞のインターネットサイト「朝日新聞デジタル」で隔週掲載されていた、有名人の架空の悩みを掲載するネタコラム「ウソうだん室」にて「小保方晴子『大人AKB48』で歌手デビュー!」の架空記事が掲載されたが、読者から不謹慎だとの批判を受け、朝日新聞デジタルが記事の削除とお詫びの掲載に追い込まれる事態となった。インターネット上では、虚構新聞の記事と勘違いして問い合わせする人が多く見受けられ、虚構新聞編集部はTwitter上で「本紙記事ではありません」と釈明に追われることとなったものの、勘違いされたことを逆手にとる記事の掲載で、朝日新聞の騒動を暗に皮肉った。 3人に1人が参加 プレミアムフライデー、定着の兆し(2017年6月28日) 虚構新聞の記事の元ネタは、読売新聞の2017年6月27日付朝刊に掲載された「プレミアムフライデー推進協議会」による新聞記事風の全面広告。 エイプリルフール 2020年より、エイプリルフールに合わせて、嘘ニュースの「嘘」(つまり、真実のニュース)を掲載している。 2020年4月1日に配信した本田隆行(科学コミュニケーター)への新型コロナウイルスに関するインタビュー記事では記事の末尾に記事を配信した当日がエイプリルフールである旨の注釈と冒頭記事のタイトルに透かし文字で「これは嘘ニュースではありません」との断り書きを挿入した。 2021年4月1日には、公式に「本物の偽薬」を謳った食品の販売を行っている製薬会社代表の、2022年4月1日には、江戸時代の偽文書(ぎもんしょ)研究を行っている大学准教授のインタビュー記事を掲載している。
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