色彩・美術・撮影
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:27 UTC 版)
「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の記事における「色彩・美術・撮影」の解説
仕上げ(色彩)・背景美術・撮影処理もテレビアニメに引き続きufotable社内スタッフを中心に制作された。 炎の呼吸の色彩表現については、『ヒノカミ神楽』で表現した太陽のニュアンスを含む赤い色や禰󠄀豆子の血鬼術で表現したピンクがかった炎と差別化するため、オレンジと赤を基調とした表現をしている。 美術監督は各スタッフによる得意分野を生かすべく、テレビアニメ1期と同じくufotable美術部所属の衛藤功二、矢中勝、樺澤侑里による3名体制となっている。テレビアニメ1期でメインの美術監督を務めた矢中は他のスタッフより先行して無限列車内の美術ボードを作成。『夢』パートは衛藤と樺澤、列車での戦闘パートは矢中と樺澤、列車脱線後のパートは衛藤と矢中が担当した。『夢』パートは炭治郎や煉獄などのリアル寄りな夢を衛藤、善逸や伊之助などの漫画的な夢を樺澤が担当。この振り分けはテレビアニメ1期の第1話において、炭治郎の家の美術監督を衛藤が担当していたことにも由来する。夢のシーンは手描き背景の雰囲気を重視した描写となっており、手描き背景に関してはufotable美術部チーフの海老沢一男と同部門の加藤弓絵が中心となり描いている。『無意識領域』の美術は、煉獄に関しては「迷いのない空間」、炭治郎に関しては「更に迷いのない空間」を描いてほしいという外崎の指示により、煉獄は青空、炭治郎は澄み切った青空という描き方で表現されている。列車脱線後のパートは前半を衛藤、後半を矢中が担当している。徐々に朝日が昇り時間が経過していく描写は、矢中により7枚の美術ボードが描かれており戦いの中での時間の経過を表現している。美術は3DCGの起用が多い夜のシーンをufotable美術部とデジタル映像部が共同で制作。日中のシーンの背景は美術部がメインで制作しており、冒頭の墓参りのシーン、『夢』の中のシーン、ラストの朝日が昇るシーンは特に力が入れられた。 撮影処理では列車の中に暖色系の色が使用されており、そこから少しずつ色を変化させていくことでホラーテイストな演出となるように撮影処理に緩急を付けている。『強制昏倒催眠の囁き』は立ち眩みのような気持ち悪い感覚をイメージしてエフェクトが作成された。
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