船の巨大化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 22:50 UTC 版)
「インターモーダル輸送」の記事における「船の巨大化」の解説
コンテナ船の運航船腹量・大きさについてのランキングについては「コンテナ船#統計」を参照 コンテナ船の大きさはTEU (twenty-foot equivalent units) という、20フィートコンテナ1個の大きさを単位として、そのコンテナが何個まで積載できるかで表されることが多い。1 TEUは6.1 m × 2.44 m × 2.6 mでおよそ39 m3である。コンテナ船の大型化は年々進み、1980年代末にはパナマ運河を通れないほどの大きさ、オーバーパナマックスの 4,000 TEUクラスが登場し、2000年代に入り 6,000 TEU、8,000 TEU、11,000 TEUという超巨大船まで就航している。 2006年9月に竣工したデンマークの海運会社「マースク」社の持つ「エマ・マースク」(11,000 TEU) は、当時としては世界最大のコンテナ船であった。 その後もコンテナ船の巨大化は年月と共に進み、6年後の2012年12月に国際的な各種適合性認証サービス機関である、ビューローベリタス社より船級認定された当時としての世界最大のコンテナ船は、世界的に展開しているフランスCMA-CGMd社所有の「CMA CGM マルコ・ポーロ」号で、その積載可能コンテナ数は 16,020 TEUまでに大幅に増加し、2番目に大きいコンテナ船との比較では、積載量が約8%増加している。 さらに近年では、China Shipping Container Lines (CSCL) が韓国・現代重工業に発注した時点で、世界最大積載量となる 19.100 TEUコンテナ船が2014年11月18日に竣工し、「en:CSCL Globe」と命名するセレモニーが行われた。 しかし、世界最大積載量の座を獲得したCSCL Globe号は、僅か2ヵ月後の2015年1月13日にはMSC(地中海海運会社, Mediterranean Shipping Company)所有で 19,224 TEU もの積載量を誇る「MSC Oscar」に、あっけなく世界一の座を奪われてしまった。 2017年3月27日には、日本の商船三井が韓国・三星重工業に発注した、世界初の20,000 TEU級(20,170 TEU)コンテナ船であるMOL Triumphが竣工したが、同年4月にはen:Madrid Maersk(マースク社所有、20,568 TEU)、同年5月にはen:OOCL Hong Kong(香港OOCL社所有、21,413 TEU)が竣工するなど、最大積載量記録の更新は続いている。また、同年10月31日には、初の日本建造20,000 TEU級(20,182 TEU)コンテナ船となるen:MOL Truthが、今治造船にて竣工している。
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