マースクとは? わかりやすく解説

マースク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 00:56 UTC 版)

マースク
マースクの肖像、by George Stubbs
欧字表記 Marske
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1750年
死没 1779年7月
スクワート
ザルビーメア
生国 イギリス
生産者 ジョン・ハットン
馬主 カンバーランド公爵
→ウィリアム・ワイルドマン
→アビンドン伯爵
調教師 -
競走成績
生涯成績 6戦3勝
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マースクMarske1750年 - 1779年)は、18世紀中ごろに活躍したイギリス競走馬種牡馬エクリプスの父であり、6戦3勝、イギリス種牡馬チャンピオン2回の記録を残した。体高(肩までの高さ)は15ハンド(約152.4センチメートル)ほど。

生涯

マースクは1750年ヨークシャーリッチモンドの近くでジョン・ハットンによって生産された。それからほどなくアラブ馬と引き替えにカンバーランド公爵ウィリアム・オーガスタスの手に渡り、生まれた村(Marske, North Yorkshire)にちなんでマースクと名付けられたという。競走成績は1754 - 1756年の3年間に6戦して3勝。1754年5月に行われたジョッキークラブプレートでブリリアント、パイソンを破り、10月のガワーズジンジャーとのマッチレース、および一度の単走が勝ち鞍である。

1756年に行われたスナップとの連戦(1000ギニーのマッチレース)に負けたあと引退し、ウィンザーのカンバーランドロッジに種牡馬として供用された。しかしカンバーランド公爵はマースクをあまり重用せず、この時期の産駒はほとんど知られていない。1760年スピレッタという名の牝馬との交配に恵まれエクリプスを出したのみである。1765年カンバーランド公爵の死に際しては近くの農夫に端金で売られている。

その後エクリプスの所有者になったワイルドマンによって20ギニーで買い上げられ30ギニーの種付け料で供用された。さらに1769年には1000ギニーの高値でアビンドン伯爵ウィロービー・バーティー英語版に売却され、エクリプスの活躍により100ギニーという極めて高い種付け料が設定されると、交配される繁殖牝馬の質も跳ね上がった。1775,1776年にはヤングマースクとシャークの活躍により種牡馬チャンピオンになるまでになった。そのほかの産駒にポンタック、ミューゴ、マスカレードらがいる。1779年マースクはライクロフトで死んだ。29歳であった。

主な産駒

  • エクリプス - 18戦18勝(20戦20勝、26戦26勝とも)
  • ヤングマースク - ニューマーケットで数勝、種牡馬としても成功
  • シャーク - 29戦19勝、獲得賞金1万6057ギニー、のちアメリカに輸出
  • ポンタック - ニューマーケットで活躍、1788年ダービーステークス優勝馬サートーマスの父
  • ガリック
  • プリテンダー
  • トランジット

血統表

マースク血統ダーレーアラビアン系 / Grey Wilkes (Clumsey) 3×5=15.62%) (血統表の出典)

Squirt
1732 栗毛
父の父
Bartlet's Childers
1716 鹿毛
Darley Arabian 不明
不明
Betty Leedes Old Careless
Cream Cheeks
父の母
Snake Mare
1713
Snake Lister Turk
不明
Grey Wilkes Hautboy
Pet Mare

Blacklegs Mare
Hutton's Blacklegs
1725 鹿毛
Hutton's Bay Turk 不明
不明
Coneyskins Mare Coneyskins
Clubfoot
母の母
Bay Bolton Mare
1728
Bay Bolton Grey Hautboy
Makeless Mare
Fox Cub Mare Fox Cub
Coneyskins Mare F-No.8

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