マッチレースとは? わかりやすく解説

マッチレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 04:03 UTC 版)

マッチレースMatch Race)とは英語由来の外来語で、一対一で勝敗を争う形式の競走である。日本語だと「一騎討ち」とも表現される。

英語に於いては元の意味の一対一形式の試合に使われるが、日本においては、この意味の他に、三者以上で行われる競走の場合でも、先頭の二者が抜け出して、抜きつ抜かれつを繰り返すレース展開になった場合を指していうこともある。

競馬におけるマッチレース

競馬競走におけるマッチレースという言葉は、現在使われている意味合い(抜け出した上位2頭の拮抗)で使われることもあるが、おもに原義の一対一形式の競走を意味する。近現代においてはおもに臨時のイベントとして催されるもので、企画に賛同した馬主同士が協定条件下で2頭の馬を競わせるものである。出走予定馬の除外などによって2頭立てとなる場合もあるが、この場合マッチレースとは呼ばれない。

マッチレース形式の競走は、馬主自身が騎手も兼任していた競馬の黎明期から存在し、純粋にどちらの馬が強いかを競うものであった。古来この形態こそが競馬だという風潮があり、18世紀あたりまではこの形態が競馬の主流であった。その後時代の遷り変わりによって少しずつ衰退し、現代ではほとんど見られなくなったが、一部ではイベントとして開催されている。

日本国内の競馬においては、戦前などではマッチレースが行われていた事例もあるものの、現在では原則として2頭立てで競走が成立しないため、よほどの例外をのぞいて施行されていない。

日本国外の例としては、アメリカの各競馬場が20世紀中ごろまでしばしば開催していた。強豪馬同士の対決を売りとしたマッチレースは集客力があり、なかには2歳馬同士のマッチレースなども開催されていた。しかし1975年ラフィアンが故障・予後不良となったマッチレース以来強豪馬同士のマッチレースは自粛傾向にあり、現代ではほとんど見られなくなっている。

おもなマッチレース

それぞれ、上の段から、開催日、開催された国名、競馬場名、賞金。○は優勝した馬、●は敗北した馬。

1799年3月25日 イギリス ニューマーケット競馬場 3,000ギニー
ハンブルトニアン18世紀末の最強馬)
●ダイアモンド
1851年5月13日 イギリス ヨーク競馬場 距離2マイル 1,000ポンド
ザフライングダッチマン1849年ダービーセントレジャー優勝馬 6歳)
ヴォルティジュール1850年ダービー、セントレジャー優勝馬 5歳)
着差:1馬身
1920年10月12日 アメリカ ケニルワースパーク競馬場 距離10f 85,000ドル
マンノウォー(「ビッグレッド」、21戦20勝のアメリカの至宝)
サーバートン(アメリカの初代三冠馬)
着差:6馬身
1923年10月20日 アメリカ ベルモントパーク競馬場 距離12f 85,000ドル
ゼヴ(1923年ケンタッキーダービー優勝馬)
パパイラス(1923年ダービー優勝馬)
着差:5馬身
1938年11月1日 アメリカ ピムリコ競馬場 距離9.5f 15,000ドル
「世紀の対決」と呼ばれた、西海岸と東海岸それぞれの最強馬による対決。このマッチレースの模様は映画『シービスケット』の中でも描かれている。
シービスケット(無冠)
ウォーアドミラル(アメリカの4頭目の三冠馬)
着差:4馬身
1942年9月19日 アメリカ ナラガンセットパーク競馬場 距離9.5f 25,000ドル
アルサブ(1942年プリークネスステークス優勝馬 4歳)
ワーラウェイ(アメリカの5頭目の三冠馬)
着差:ハナ差
1947年9月27日 アメリカ ベルモントパーク競馬場 距離10f 100,000ドル
アームド(無冠)
アソールト(アメリカの7頭目の三冠馬)
着差:4/5馬身
1956年8月31日 アメリカ ワシントンパーク競馬場 距離10f 100,000ドル
ナシュア東海岸の王者)
スワップス西海岸の王者)
着差:6馬身1/2
1972年6月17日 アメリカ ハリウッドパーク競馬場 距離9f 250,000ドル
○コンヴィニアンス(5歳牝馬
タイプキャスト(7歳牝馬、天皇賞・秋優勝馬プリテイキャストの母)
着差:アタマ差
1974年7月20日 アメリカ ハリウッドパーク競馬場 距離10f 350,000ドル
クリスエヴァート
●ミスマスケット
着差:50馬身
1975年7月6日 アメリカ ベルモントパーク競馬場 距離10f 225,000ドル
フーリッシュプレジャー(1975年ケンタッキーダービー優勝馬)
ラフィアン(1975年ニューヨーク牝馬三冠馬、無敗)
着差:無し(ラフィアンが競走中止したため)
2001年3月18日 アメリカ フリーホールド競馬場 距離4f
ジッピーチッピー(対サラ100戦0勝の人気馬)
●パディーズレディー(繋駕速歩競走用競走馬)
着差:クビ差
89連敗中の人気馬ジッピーチッピー(サラブレッド)とスタンダードブレッドの非公式戦。パディーズレディーは速歩(ペース)のうえ繋駕車を引く、ジッピーチッピーは20馬身後方からのスタート。

ヨット競技におけるマッチレース

ヨットの場合は、レース海域に2個から数個のブイ(マークと呼ばれる)を浮かべ、それらを定められた順序で回る。勝敗は、最終マークと、レースを監視・審判するコミッティ・ボートを結んだ線を先に越えたほうが勝ちとなる。この形式を採用する代表的なヨットレースとしてはアメリカスカップが有名。


マッチレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 15:34 UTC 版)

ローラーゲーム」の記事における「マッチレース」の解説

ローラーゲームイベント的な色彩の強いレース。ほとんどの場合、5ピリオド開始前おこなわれる試合中あるいは試合外で発生した選手間やチーム間などもろもろトラブルレース決着させようというもので、ルール当事者2人成り行き決められるが、基本スタートゴールがあって早くゴールした方が勝ちとなる。たとえば、当事者間トラック5周とか10周と決めてスピード競うとか、殴る、蹴る、引っ張るOKなど通常反則とされる行為お互い認めると可能となる。普通は1対1レースだがまれに2対2とか1対2の変則レースファン興味を引くこともある。

※この「マッチレース」の解説は、「ローラーゲーム」の解説の一部です。
「マッチレース」を含む「ローラーゲーム」の記事については、「ローラーゲーム」の概要を参照ください。

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