ベンドアとのマッチレース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 02:36 UTC 版)
「ロバートザデヴィル」の記事における「ベンドアとのマッチレース」の解説
6月3日、エプソム競馬場のダービー開催でロバートザデヴィルはベンドアと5度目の対戦を迎えた。ダービーと同じ距離である1マイル半のエプソムゴールドカップである。馬券はロバートザデヴィルのほうが人気があった。ベンドア以外の登録馬は全て出走を辞退したため、ロバートザデビルとベンドアの2頭による事実上のマッチレースになり、前例のない未曾有の激しい競走になると観衆の注目を集めた。 アーチャー騎手はベンドアを抑えてロバートザデヴィルを先に行かせた。最後の200メートルでベンドアがスパートし、ロバートザデヴィルより少しだけ前へ出た。ロバートザデヴィルも食い下がったが、結局リードを奪い返すことはできず、最後はクビ差でベンドアが先着した。ベンドアの方には余力があり、予想外の楽勝だったと伝えられている。ダービーと同コース・同距離のレースだったが、走破タイムの2分40秒はダービーレコードよりも3秒早かった。1マイル半(約2414メートル)という距離は当時の価値観では長い距離とはいえず、イギリスの『スポーティング・タイムズ』紙(The Sporting Times)はロバートザデヴィルにとっては距離不足で、本番のアスコットゴールドカップ(2マイル半=約4023メートル)では逆転するだろうと分析したが、同時に「後世まで語り継がれる名レース」だと評している。
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