臨時に捕具として利用した道具・用具・用法など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 14:28 UTC 版)
「捕具」の記事における「臨時に捕具として利用した道具・用具・用法など」の解説
投網 漁具の網を転用した物。人体および身につけた物体全体を包み絡め行動力を奪うことに用いた。海賊衆(水軍)対策など、海ないし湖沼・河川が近場にある地域でほんの時々使われた。 煮え湯・煮え粥・熱茶 かつて煮え湯・煮え粥は篭城戦の際攻め登る敵の撃退に用い、船上でカシキ(ママタタキとも:炊事船員)が常に炊き対海賊用の護身・撃退に投げつけて用いた。後に自身番が不寝番(夜間哨戒)の際夜間の暖を取る火で作った煮え粥・葛湯、本来は夜間の眠気覚ましに鉄瓶で沸かした煮えた熱茶を同様に利用した。また粥は翌朝の朝餉にも利用され、そのための薪炭料が給与とは別個に支給された。同様の用法に煮え油が十字軍遠征の篭城戦の際に用いられた例がある。 鳶口・掛矢・はしご・龍吐水・水鉄砲・熊手といった消火用具および大工道具 滅多にはないが何らかの理由で捕り手が不足するあるいは大捕り物などの際に、地域の町火消などに人員協力要請を申し出た際は消火・建築用具を即席の補具として臨機応変に捕り物に対処した。また、龍吐水(竜吐水とも表記される)や水鉄砲は勢いはさほど強くない消防ポンプではあるが、冬場の寒い時期に冷水を浴びせて執拗に抵抗する犯人の戦意と平衡感覚を喪失させる目的で用いられた。現在でも同様にしばしば海外では要請を受けた放水車が消防ポンプが水圧と冷水で刃物を振り回す現行犯の行動力と戦意を奪う目的で放水される映像が見られる。
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