背景と韓国国民支持による成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 05:59 UTC 版)
「5・16軍事クーデター」の記事における「背景と韓国国民支持による成功」の解説
クーデターが起こった社会的背景として、 自由党政権を引き継いだ民主党政権の政治的無策と党内抗争 民主的改革に対する民主党の曖昧な態度、経済状況悪化に対する国民の不安の高まり 北朝鮮に融和的又はシンパシーを抱いた学生や革新政党を中心とする民主化運動と「行こう!北へ!来たれ!南へ!会おう板門店で!」をスローガンとした統一運動の高まりに対して軍部が危機感を抱いたこと、そして直接的背景として軍内部の問題が挙げられる。 分断の固定化と朝鮮戦争によって肥大化した韓国軍では軍人事が停滞し、それによって進級が進まなかった下級将校に不満が蓄積されていた。 不正腐敗を働いた高級軍人を追放するため下級将校によって進められた「整軍運動」が失敗し、運動の首謀者が追放されそうになっていた。 こうした背景の下、金鍾泌予備役中領(中佐)を初めとする陸士8期生の佐官級将校9名によってクーデター計画が策定され、彼らがクーデターを主導した。 2022年のハンギョレによると民主党の張勉内閣が4.19革命を執行するよりも収拾に没頭し、生ぬるい改革と相次ぐ失政で民衆の支持を失っていたことで、民主党の張勉内閣と第2共和国失望して怒っていた韓国国民は、「朴正煕クーデター勢力」を型破りで新たな救援投手として歓迎する境地に至っている。クーデター直後、韓国知識人を代弁した雑誌である「思想界」や、ソウル大学学生会ですら、朴正煕軍部を「旧悪を根絶する」「革命政府」として歓迎し支持した。このことをハンギョレは、「4・19(革命)の限界を如実に表している。」としている。
※この「背景と韓国国民支持による成功」の解説は、「5・16軍事クーデター」の解説の一部です。
「背景と韓国国民支持による成功」を含む「5・16軍事クーデター」の記事については、「5・16軍事クーデター」の概要を参照ください。
- 背景と韓国国民支持による成功のページへのリンク