背景とキャスティング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 03:12 UTC 版)
「11番目の時間」の記事における「背景とキャスティング」の解説
「11番目の時間」では製作に変化が起きた。その1つとして、スティーヴン・モファットがラッセル・T・デイヴィスからエグゼクティブ・プロデューサーと筆頭脚本家を引き継いだ。ピアーズ・ウェンガー(英語版)とベス・ウィリス(英語版)はジュリー・ガードナー(英語版)に代わってエグゼクティブ・プロデューサーに就いた。新しいロゴが新しいタイトルシークエンスに組み込まれ、テーマ曲の新しいバリエーションもマレイ・ゴールドに作曲され放送された。「11番目の時間」の終わりに、ドクターは新しいソニック・スクリュードライバーと、内装を模様替えして外装は1963年から1966年に使用されていたもの似たターディスを手に入れた。以前のターディスの内装は「11番目の時間」の冒頭に登場し、制御盤のタイム・ローターは「時の終わり」で使用された爆発の特殊効果のため作り直さなくてはならなかった。 前回「時の終わり」ではデイヴィッド・テナントのドクターとしての任期が終わり、マット・スミスの演じる新しいドクターの再生が描かれた。元々モファットは中年の俳優をキャスティングしようと考えていたが、彼とウェンガーは26歳のスミスに容易く決定した。カレン・ギランはドクターの新しいコンパニオンエイミー・ポンドとしてキャスティングされた。彼女は以前に第4シリーズ「ポンペイ最後の日」に出演し、キャスティングディレクターのアンディ・プライアーがモファットに彼女を提案した。ギランは地元のスコットランド英語とイングランド英語の両方のアクセントで役のオーディションを受け、ギランのキャスティングの後にエイミーはスコットランド英語を話す設定となった。 アメリアとして知られる幼少期のエイミーはカレン・ギランの実際の従妹ケイトリン・ブラックウッドが演じた。ギランはブラックウッドを推薦したものの、ブラックウッドは正式な演技の経歴がないまま厳しいオーディションをまず受けなくてはならなかった。また、「11番目の時間」ではアーサー・ダーヴィルがローリー・ウィリアムズ役でデビューし、後の第6シリーズでレギュラー出演することとなる。ダーヴィルがオーディションで目立っていた様子が非常に面白かったとモファットは主張した。『イーストエンダーズ』の出演者ニーナ・ワディア(英語版)はレドワース病院の医師の役に選ばれた。ワディアはかつてアダム・スミスと働いていたためこの役に選ばれたのだと推論した。パトリック・ムーアは本人役でビデオ会議のシーンに出演したが、彼の台詞全てが最後のカットを免れたわけではなかった。ムーアの上に表示された男性はアダム・スミスの兄弟である。犬のように吠えたプリズナーゼロの化身を演じたマルチェロ・マグニは既に犬の役で仕事をしていた。アカデミー賞も受賞している女優オリヴィア・コールマンと『アンブレラ・アカデミー』の出演者トム・ホッパー(英語版)はそれぞれプリズナーゼロの化身、ジェフの役で出演した。
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