美術館の移転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:11 UTC 版)
美術館があった本社ビル内の施設(延床面積約1900平方メートル)ではすべての所蔵作品の常設展示が困難であり、ビル内にあることで搬入エレベーターを大きくできないなど、設備上の問題もあった。そうしたことから、2017年2月に美術館はビル敷地内に新たに地上6階・地下1階の美術館施設(延床面積約4000平方メートル)を建設すると発表した。この移転準備のため、2019年9月30日から翌年2月14日まで長期休館することになり、2019年7月30日、新しい美術館は「SOMPO美術館」に名称を変更すると発表した。 2020年2月15日から移転前最後の展覧会となる「FACE展 2020」(損保ジャパン日本興亜美術賞展)が開催された。同年3月15日まで開催される予定であったが、COVID-19の感染予防・拡散防止のため同年3月3日から臨時休館となり3月2日は休館日であることから、展覧会終了日は3月1日となり、休館中の2020年4月1日付で名称変更した。 新美術館は2020年5月28日の開館予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の状況及び、政府・自治体からの要請を踏まえて、緊急事態宣言期間(東京都は4月7日から5月25日まで)中の同年5月11日に開館延期を発表、緊急事態宣言解除後の同年7月10日にようやく開館した。 建物は1 - 2階がカフェやミュージアムショップ、エントランスホールで、3 - 5階が展示スペース、6階が事務所および応接室という構成となり、設計は大成建設一級建築事務所、施工は大成・清水・鴻池が担った。設計にあたっては、建物をひとつのアートと捉え、新宿の文化・芸術のランドマークとなるような建築を目指し、収蔵品の中核をなす優美な女性像が人気を博した東郷の作品もヒントになり、外観や内装とも柔らかな曲線を描くデザインが採用された。また正面玄関前には「ひまわり」を複製した陶板も設置された。
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