明治生命館とは? わかりやすく解説

明治生命館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 01:57 UTC 版)

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明治生命館
情報
設計者 岡田信一郎岡田捷五郎
構造設計者 内藤多仲
施工 竹中工務店
建築主 明治生命保険(現・明治安田生命保険)
管理運営 明治安田ビルマネジメント
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積 1,469.330坪 m²
建築面積 1,172.877坪 m²
延床面積 9,584.149坪 m²
階数 地上8階、地下2階
高さ 地盤面上扶壁アンテミオン上端まで100尺、最高塔屋上端まで115.84尺
エレベーター数 乗用8台、事務用2台、荷物用1台、書類用3台、料理用2台、賄所専用1台(何れも竣工時)
着工 1930年(昭和5年)9月12日
竣工 1934年(昭和9年)3月31日
所在地 100-0005
東京都千代田区丸の内2丁目1番1号
座標 北緯35度40分44.27秒 東経139度45分41.29秒 / 北緯35.6789639度 東経139.7614694度 / 35.6789639; 139.7614694座標: 北緯35度40分44.27秒 東経139度45分41.29秒 / 北緯35.6789639度 東経139.7614694度 / 35.6789639; 139.7614694
文化財 重要文化財
指定・登録等日 1997年(平成9年)
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大堂
正面より

明治生命館(めいじせいめいかん)は、東京都千代田区丸の内二丁目にある建築物である。設計は岡田信一郎・捷五郎(兄弟)、構造設計が内藤多仲重要文化財には「明治生命保険相互会社本社本館」として指定されている。

歴史

業務の拡大に伴い、1928年(昭和3年)、当時の三菱第2号館(コンドル設計)に隣接して、新社屋を建設することが決まる。指名コンペ方式で、岡田信一郎の案が採用された。そして、岡田の考えによって、旧社屋も取り壊しての建設となった。1930年(昭和5年)9月に起工し、1934年(昭和9年)3月31日に竣工した。

太平洋戦争後は、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収。アメリカ極東空軍司令部として使用され、対日理事会の第1回会議は明治生命館2階の会議室で行われた。1956年(昭和31年)、アメリカ軍から返還された。

1997年(平成9年)、昭和の建造物として初めて重要文化財の指定を受けた。

2001年(平成13年)から改修工事が行われ、隣接地に30階建ての明治安田生命ビルを建設して一体的に利用することで、歴史的建造物を活用しながらの全面保存が実現した。現在も明治安田生命保険の本社屋として現役利用されており、1階には同社の「丸の内お客様ご相談センター」が設けられている。

各国が日本へ派遣した特命全権大使特命全権公使天皇に対して信任状を提出する信任状捧呈式の際には、東京駅丸の内口から馬車か車で皇居内の宮殿まで移動する慣例となっているが、東京駅の改装等により、2007年4月以降は明治生命館から出発となっていた[1][2]2017年に東京駅前の工事が完成したことに伴い、同年12月11日の駐日ベナン大使の信任状捧呈から、再び東京駅前からの出発に改められている[3]

2022年に、静嘉堂文庫から移設された展示室が1階にオープンする予定である[4]

建築の特徴

外観

設計に当たった岡田は「様式建築の名手」と称される。明治生命館も、5階分のコリント式列柱が並ぶ古典主義様式に則ったデザインである。一方この建物よりも前に建てられた近隣の東京中央郵便局は、洗練されたモダニズム建築の傑作と讃えられており、対照的である。

内部の意匠・設備など

1階店頭営業室は、2階までの吹き抜けになっている。2階は吹き抜けを囲んで回廊があり、執務室・会議室・食堂などが並ぶ。 社長室の内装には当時の流行であったスパニッシュ様式も取り入れられている。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク





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