給水網としての構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:55 UTC 版)
水文学(地球上での水の発生・循環・分布を論ずる学問)における利水のための淡水を供給する給水網としては、概ね下記のような構成要素がある。用水路はそのうち導水・配水目的に人工的に設置される部分の一部として設計・敷設される。 原水(水源) 主に河川や湧水、地下水、雨水などが用いられる。 貯水 森林を保全しその保水力を利用する方法、およびため池や湖などを設けて貯留する方法が用いられる。 取水 堰、ダム、水車、ポンプなどの設備を用いて、または河川の流れを利用した用水路への自然流入が用いられる。 導水 地上部に用水路を敷設、または地下に導水管を埋設する。なお、導水管に水を充填し移動に圧力を利用する圧力導水路と、高低差をつけ移動に重力を用いる無圧導水路があり、用途や地形、導水量等に応じて選択される。 浄水 原水の状態や用途によっては、水の浄化が必要になる場合がある。 原水の不純物を取り除く方法としてはろ過を参照。また主に上水道等で用いる場合において、原水(水源)の水質(測る指標として COD、BOD などが用いられる)が要求に満たない場合は、微生物等を用いた生分解による浄化をするための設備(浄水場など)が用いられる。 配水 ポンプ等を用いて水圧をかけ、配管(圧力導水路)などを用いて、消費地(住居、消火栓、工場など)へ配水される。
※この「給水網としての構成」の解説は、「用水路」の解説の一部です。
「給水網としての構成」を含む「用水路」の記事については、「用水路」の概要を参照ください。
- 給水網としての構成のページへのリンク