絢辻詞ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:51 UTC 版)
純一はある日、クラスメイトの絢辻詞が遅くまで教室に残っているのを目にする。クラス委員と創設祭の実行委員長の仕事が重なったという理由を聞いた純一は、詞の作業を手伝うことにする。だが、仕事を片付けるスピードは詞のほうが圧倒的に速かった。成績優秀で容姿端麗、人気者の詞ほど完璧な人間はほかにいないと純一は思う。翌日、お礼として詞から弁当をもらうなど、純一と詞は少しずつ親しくなっていく。だが、詞は姉の絢辻縁と確執がある様子で、何か秘密があるようだった。 そんなとき、放課後の教室で純一は詞の手帳を拾う。中身を読まれたと誤解した詞は態度を豹変させ、純一のネクタイをつかみ彼を脅迫する。純一は誤解を解こうと試みるが、制服ごしに押し当てられた詞の胸の感触のせいで集中できない。神社の裏に連れだされた純一は誤解を解くことに成功するが、絢辻が猫をかぶっていたということを知ってしまう。 詞も純一の前では自分の本性を隠すことを諦め、ふたりきりのときは裏の顔で接し純一を罵倒するようになる。それでも自分と関わり続けようとする純一に詞はしだいに惹かれはじめるが、人間不信の詞はすなおに告白することができず、「純一の日常を手に入れるかわりに、自分をあげる」という契約を純一にもちかける。純一は絢辻の「契約」に疑問をもつが受け入れ、二人は契約のキスをする。そして、詞はいままで自分の心の支えとなっていた手帳を燃やして処分してしまう。 こうして事実上、交際することとなった二人だが、創設祭の準備に遅れが発生していた。そのせいで市の決定で創設祭恒例のクリスマスツリーの設置が認められなくなりそうになる。クラスメイトの女子から非難された上、純一との仲まで馬鹿にされた詞は、ついに堪忍袋の緒が切れて、本性を現してクラスメイトを罵倒してしまう。いままで詞を完璧な優等生だと思ってきたクラスメイトたちは、詞と距離を置くようになってしまう。結局、詞の運動でクリスマスツリーの設置は認められたものの、実行委員長から詞は解任され、完全に孤立することとなる。 純一は詞のことを心配するが、詞は孤独でも平気だし、むしろその方がいいぐらいだと言う。その理由は自分を愛そうとしない周囲の人間にあるとする詞。純一はなおも詞のことを心配して「いまの絢辻さんはつらそうに見える」と言うが、それが詞にとっては自分を否定する言葉に思え、純一を平手打ちしてしまう。純一は逃げ出す詞を追いかけ、少なくとも自分が一緒にいると伝える。詞は純一の背中を借りて涙を流し、唇を奪ってほしいという。二人はキスをしたあと、詞は努力してみるといった。 創設祭の日、詞は改めて純一に告白し、二人は校舎のなかで一夜を過ごした。
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