絣くくり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:46 UTC 版)
経糸を枠に巻き付け、図案に従って竹のへらで墨をつけてゆく。墨をつけた部分を綿糸で縛る作業を「絣くくり」または「絣くびり」という。縛った部分には染料が入らないので色がつかない。この無染色の部分の組み合わせで絣模様となる。縛りが弱いと染色中に綿糸が取れたり染料が入ってしまうため、絣くくりは一般的には男性が行う。反物一幅に入る亀甲の数で柄の細かさは概ね4段階に分けられるが、縛りは一番単純とされる80亀甲(反物の幅に80個入る)で160ヶ所、最高の細かさである200亀甲では約400ヶ所にもなる。1反全体で数万ヶ所の縛りが必要となる場合もあり、絣くくりだけで数ヶ月かかる場合もある。また、複数人での仕事は縛る強さが変わってしまうため、最初から最後まで1人が行わなければならない。
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