経営破綻とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 14:45 UTC 版)
2008年12月18日、親会社の不正疑惑による財政状況の悪化を受け、連邦倒産法第11章の適用をミネソタ州ミネアポリスの合衆国破産裁判所に申請し、2回目の破綻となった。 また、日本法人の日本ポラロイドは経営・業務を従来どおりのまま行っていたが、2009年9月にポラロイドから日本法人社長伊藤裕太によるMBOを実施、ポラロイドから独立した経営を行い、2010年1月付けで社名を株式会社フロントランナーに変更、現在「ポラロイド」の商標権を持つPLR IP Holdingsからポラロイドブランドの家電製品のライセンス供与による販売継続を計画している。 一方、2009年4月にGordon Brothers GroupとHilco Consumer Captialが合同でポラロイドを買収、この2社とGlobal Industrial ServicesによるコンソーシアムとしてSummit Grobal Groupが設立され、ポラロイドブランドのカメラ関連製品の5年間の更新権付き独占的生産・販売権を取得、デジタル版インスタントカメラやポラロイドブランドのデジタルカメラの製造・販売を行っている。また生産中止となったポラロイドフィルム復活を目指す有志のプロジェクト「THE IMPOSSIBLE PROJECT」がオランダで発足、オランダにあるポラロイドの工場を10年間使用するリース契約を締結し、(当初はSummit Grobal Groupとも協力の上だが、その後白紙状態)2010年からの再生産を行っている。 日本でもSummit Grobal Groupの日本法人としてサミット・グローバル・ジャパン株式会社が設立され、同社が2009年12月よりポラロイドブランドのカメラ関連製品の取り扱いを開始、2010年以降はフィルムタイプのポラロイドカメラの販売の再開を計画していて、2010年4月にポラロイド300「インスタント フィルムカメラ」と「インスタント フィルム」を日本を除いて発売した。しかし、これらは富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」と同等のOEM商品で、ポラロイドSX-70カメラなど、従来のポラロイドのフィルムカメラを使用する商品ではない。これに伴いフロントランナーでのカメラ関連製品の取り扱いを終了。2012年9月より、日本における代理店をサミット・グローバル・ジャパン株式会社からMCJグループのテックウインド株式会社に変更した。2013年11月より日本におけるPolaroid Smart Device商品については、クロスリンクマーケティング株式会社が正規代理店となり販売。2014年12月よりカメラ関連の商品についても、同社が正規代理店となり販売を開始した。
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