組織
組織構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 06:06 UTC 版)
「ラインラント福音主義教会」の記事における「組織構造」の解説
ラインラント福音主義教会は次のような組織になっている。 基底組織として教会共同体(Kirchengemeinde)が地域社会の中にある。教会共同体は公法上の社団として存在し、長老会がその指導を担っている。長老会には男女の信徒長老と牧師が属している。長老会の全メンバーは4年ごとに改選される。長老選挙の選挙権は堅信礼終了もしくは16歳以上の全教会員にある。長老選出に際しての被選挙権は18歳から74歳までの教会員にある。但し、長老の近親者は対象から外される。教会共同体の牧師は自動的に長老会メンバーに入るので、選挙の対象にはならない。教会において限定された権能を持つ補助長老を選出することが可能である。長老会を教会員からの直接選挙で選ばずに、間接選挙で選んでいる一部の教会共同体が存在している。 複数の教会共同体がまとまり、教会教区(Kirchenkreis)を形成している。教会地区は州教会3層構造の中間にあり、ドイツの地方行政区分としてはLandkreis(「郡」)に相当する。教会地区の最高責任者は地区長である。教会地区も同様に公法上の社団であり、意思決定機関として教会地区総会を持つ。教会地区総会は年に1回か2回開催される。教会地区総会を構成するのは現職の牧師と教会共同体から派遣された地区総会議員たちである。牧師以外の信徒で総会議員の過半数を確保するために、牧師の代わりに信徒総会議員が総会指導部によって任命されることもある。 地区総会議員が集会を開催している期間において、教会地区は地区常置委員会によって運営される。地区指導部を率いるのは地区長である。地区長は教会地区を代表すると同時に、牧師たちの職務上の上司になる。教会地区常置委員会は地区総会から8年の任期で選出される。選出される委員は4年ごと半数が改選される。教会地区常置委員会には地区長以外に2人の牧師が属し、第1副地区長として地区長業務の補佐をおこない、第2副地区長は常置委員会書記の職務を担う。常置委員会にはそれ以外に4人から6人の委員が加わるが、その委員は全て信徒として加わる。教会地区総会常置委員会中で最高齢の者は地区常置委員会代表代行を務める。教会地区常置委員会の委員は地区長を含めて無報酬で職務に就いている。そのため、教会地区長においては、所属教会共同体における牧師業務が大幅に軽減される措置が取られている。 教会地区が集まって州教会(Landeskirche)を形成する。州教会は行政組織としての州に相当する。教会地区と州教会の間に行政管区に相当する教区、管区等を置く州教会もあるが、ラインラント福音主義教会はそのような組織を置いていない。
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