組織の再編、再度の民営化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 07:40 UTC 版)
「トラム (メルボルン)」の記事における「組織の再編、再度の民営化」の解説
1983年7月、トラムの運営組織は郊外鉄道・バスと統合されたメトロポリタン交通局(MET, Metropolitan Transit Authority)へと変わり、発券システムの改善や新型車両の投入、車両の自動監視システムの投入など様々な近代化が行われるようになった。路線網も拡大し、1987年にはポート・メルボルンとセント・キルダの鉄道線が改軌(1,600mm→1,435mm)や設備更新を行ったうえでライトレール化され、1994年4月27日には無料の環状系統であるシティ・サークル線が営業運転を開始した。 だが1980年代以降、景気後退やイギリスでの採算重視政策の影響を受け、運営の効率化やコスト削減が課題に挙がるようになった。そこで1997年、METは5つの企業体に分社化し、トラムも2社(Met Tram 1、Met Tram 2)に分割された。更に1999年4月29日以降、スワンストン・トラムズ(Swanston Trams)とヤラトラム(Yarra Trams)の2社へとトラムの運営を委託する事になり、車両や施設の維持管理についてはビクトリア州政府内に新たに設立されたビクトラック"'(VicTrack)が担当する事になった。 しかし、スワンストン・トラムズ(2001年に"M>Tram"に改称)の運営を担当していたイギリスの公共交通運営会社であるナショナル・エクスプレスは、十分な利益を上げることが出来ないとして2002年12月16日をもってメルボルンのトラムを含むオーストラリアの鉄道運営から撤退した。それを受けて2004年までM>Tramの区間について州政府が直接運行に携わる路線となり、2004年4月18日以降はヤラトラムがメルボルンのトラム全線の運行を担当している。また、2009年11月30日以降はKeolis Downerがヤラトラムのフランチャイズ権を獲得している。 1994年に開通したシティ・サークル線。 郊外鉄道とのダイヤモンドクロッシング。
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