紅かすり

品種登録データベース

紅かすり【ﾍﾞﾆｶｽﾘ】（観賞樹）

※登録写真はありません	登録番号	第8620号
	登録年月日	2000年 12月 22日
	農林水産植物の種類	つつじ
	登録品種の名称及びその読み	紅かすり 　よみ：ﾍﾞﾆｶｽﾘ
	品種登録の有効期限	25 年
	育成者権の消滅日
	品種登録者の名称	財団法人久留米市世界つつじセンター
	品種登録者の住所	福岡県久留米市山本町耳納１８７５番地の１
登録品種の育成をした者の氏名	中野勝義
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は，「似呂波山」に「星鏡」を交配して育成されたものであり，花形は開いた漏斗形，花は鮮赤紫色にピンク白色が入るやや小花で，鉢植え及び庭園向きの品種である。樹姿枝張りは広株立状，樹高は矮性，２年枝の太さはやや細，色は緑，主枝の粗密は中である。春葉全体の形は広倒卵形，先端の形は微凸頭，葉脚は漸尖脚，葉身長は短，最大幅はかなり狭，葉柄長は短，新葉表面の色は緑，春葉表面の色は緑，斑入りは無，表面の光沢は弱，表面の毛じの色は褐，葉の着生方向はかなり斜め上向きである。花の向き姿勢は横向き，つぼみの形は尖頭楕円，花形は開いた漏斗形，花のタイプはシングル，花冠の切れ込みはやや深い，花冠上半及び下半の形は卵形，裂片の先端の形は広く尖る，重なり合いは浅く重なる，縁の波形状は無又は微，花の直径はやや小，切開いた最大幅はやや狭，縦幅はやや短である。花色の発現は二色型，絞り模様は無又は微，底白の現れ方は玉斑状，白覆輪及び緑紅・爪斑は無，濃淡模様は有，内側の地色は鮮赤紫（JHS カラーチャート9207），複色はピンク白（同0101），花喉部のロッチは認識できる，形は小点の集合，色は赤紫（同9508）である。雄ずい及び雌ずいの型は花弁化しない，花柱及び柱頭の色は淡赤，がくの有無は有である。葉の持続性は半落葉，開花期の早晩は早，四季咲性は無である。「花連光」及び「美空」と比較して，春葉全体の形が広倒卵形であること，花色内側の地色が鮮赤紫であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は，昭和５８年に出願者の温室（福岡県久留米市）において，「似呂波山」に「星鏡」を交配し，その実生の中からの選抜，以後，増殖を行いながら特性の調査を継続し，平成４年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。