紀勢本線高速化事業における検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 22:30 UTC 版)
「WEST-21」の記事における「紀勢本線高速化事業における検討」の解説
WEST-21の開発と時を同じくして、紀勢本線では沿線自治体を中心として同線高速化の要望が高まり、1994年12月には紀勢本線活性化促進協議会が設立されて自治体とJR西日本との間で協議が進められることになった。 1996年2月には正式に紀勢本線高速化事業として地元自治体とJR西日本との間で協定が締結され、同年3月から自治体が一部費用を負担して高速化工事を開始、工事完成後の1997年3月には高速化が実施された。 この高速化事業では283系を少数投入することとなったが、283系ではなくWEST-21を投入することも検討されていた。JR西日本が所有する381系の車齢が浅かったこともあり、高速化計画の検討段階では新型車両を投入せず381系のみで高速化する案や、少数の681系を暫定投入した後にWEST-21を投入して高速化する案が有力であった時期もあった。また高速化事業の完成後も、第二次高速化事業としてWEST-21の投入が検討された。 しかし1998年には鉄道総研にてフリーゲージトレインの試作車が先に完成し、1999年には運輸省新幹線直通運転化事業調査にて紀勢本線が調査対象路線に選定されて以降、紀勢本線の高速化整備についてはフリーゲージトレイン等による新在直通運転が主流となった。
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