第2木下街道踏切・花立踏切
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 18:17 UTC 版)
「幕張駅」の記事における「第2木下街道踏切・花立踏切」の解説
当駅と隣の幕張本郷駅との間、幕張車両センターの東側には、東京駅 - 千葉駅間(および錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間や中央本線(御茶ノ水駅 - 三鷹駅)区間を含めた中央・総武緩行線)で唯一の踏切である「花立踏切」がある。通過する列車が大変多いため、開かずの踏切になっている。このため、踏切の立体交差化工事が進んでいる。 花立踏切から幕張駅寄りに存在した第2木下街道踏切は、2004年7月の通称「幕張昆陽地下道」の開通に伴い廃止された。唯一残った花立踏切でも千葉市による立体交差化事業が進められているが、2006年に東京都内の同様工事で発生した隆起事故の対策のために建設費の見込みが当初計画の1.5倍に増大したことや、先述した幕張昆陽地下道の開通と千葉市道幕張223号線沿いの商店街の衰退により交通量が減少したことにより、2011年に工事が中断され、当初の工事計画が見直された。当初は2016年度からの再開を予定していたが、隆起事故防止のため機械掘削を人力掘削に変更したことや人件費高騰などにより建設費の見込みは当初計画の2倍以上に達した。2017年度末、千葉市は、費用対効果が低く便益を伴わない事業は行わないべきであるとして、事業自体の中断を決定した。これに対して地元自治会からは不満の声が上がったほか、千葉市は鉄道事業者から踏切の安全対策として別に30億円の負担を要求されることとなった。千葉市では現在計画中の「都市計画道路幕張本郷松波線」の整備事業の方が本事業より費用対効果が良く、なおかつ時間が経てば建設技術の進展による本事業の建設費節減も期待できるとして、幕張本郷松波線の建設を先行させる予定だが、当該路線についても通過する途中地点で計画されている「東幕張土地区画整理事業」の花立踏切の周辺を含む美浜長作町線以西における事業開始の目途が立っていないため、予定までに完成するかは不透明となっている。花立踏切については、2022年度以降に改めて再開の検討をすることとなった。事業の長期化が見込まれるため、花立踏切から約250m東方にある「北寺口跨線人道橋」にエレベーターを新設し、事業終了までの代替とする予定である。
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