第五章・離脱る(ぬける)
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「探偵ガリレオ」の記事における「第五章・離脱る(ぬける)」の解説
7月25日、マンションの一室で女性の絞殺体が発見された。検証を行った草薙は、現場にあった名刺から、被害者が殺害された22日に自宅を訪れたとされる男に話を聞く。すると、男は相手の希望で名刺に書かれていた前日に伺い、事件があった当日は体調が優れなかったため、川の近くに車を止めて休んでいたと答えた。しかし、被害者宅近くの住人が、事件当日に男の乗っていた車を家の前で見たと証言。男は容疑者として任意で聴取を受けることになる。それでも当日のアリバイを主張するが、目立たない場所に止めたとあって誰も証人が現れない。この男が真犯人……その空気が流れる中、一通の手紙が捜査一課に送られる。それは、手紙の主の息子が河原に止めてある男の車を見たというものだった。ただし、その方法が幽体離脱によるものだというのだ。手紙にはそのとき描かれたとされる絵も同封されていた。 その少年は事件当日、部屋で休んでいたが、突然体がふわふわして、部屋の外の景色をそのまま絵に描いていた。その不思議な絵を見た手紙の主は当日に仕事仲間にもこのことを知らせる。また、少年の部屋の前には工場の大扉があり、常にしまっている状態で普通の状態では見える位置にはなかった。幽体離脱は本当に起こったのか。捜査一課が混乱する中、間宮係長の命で草薙は湯川の元を訪ねる。 栗田信彦…保険会社の外交員で、今事件の容疑者とされている人物。気が弱い。 長塚多恵子…被害者。栗田とは上司を介して付き合いを持っていた。お見合いの話もあったが結局破談になっている。その時の関係で栗田の保険会社に加入していた。 上村宏…フリーライター。妻とは離婚し子供一人と暮らしている。今回の現象を記事にして、マスコミに公表する事をも目論む。ヒステリックになりやすい。 上村忠広…宏の息子で、幽体離脱を起こしたとされる人物。生まれつき体が弱く、学校を休みがち。絵を描くのが得意。 竹田幸恵…忠広のクラスメートの母親で、パン屋を経営している。夫は事故死していて彼女も子供と二人暮し。宏に気があるが、この事件で有名になるのが気に食わない。
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