第一幕前半
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 03:02 UTC 版)
オープニング バックストーリーバックストーリー(英語版) (backstory) は、最初のシーンが始まる前に主人公に起こった出来事である。主人公が冒頭のアクションに至った過程は省略され、それはバックストーリーに置かれる。バックストーリーによって、ストーリーの最初からアクションに入ることができる。このため、ストーリーの緊張感はオープニングから高くなる。 オープニング・イメージ (※スナイダーの分類)オープニング・イメージ (opening image) は、ブレイク・スナイダー(英語版)によれば、映画の第一印象が全て決まる部分である。優れたオープニング・イメージは、どのような作品なのかがイメージでき、作品のスタイル、ジャンル、およびテーマなどが象徴される。それはまた、主人公の変化する前の姿を見せる場である。オープニング・イメージは最後のファイナル・イメージと一対になっており、主人公に起こった変化はラストで表される。ここでは舞台となる場所や時代も設定される。作品の舞台がワイドアングルで映し出される場合が多いが、反対に、クローズアップから始まる場合もある。ほとんどの成功作では、ここにフック (hook) が置かれ、謎めいた映像が観客に示される。そして、観客は「これはどういうことだろう」と映画に関心を持ち、セットアップでの説明を見続けようと思うことになる。 『アナと雪の女王』('13) は、雪の結晶の舞うタイトル・シークエンス (タイトルバック) から始まる (これは脚本には記されていない)。そこから湖の氷の下に視点が移り、氷売りが氷を切るノコギリが観客の視界に飛びこんでくる。『アバター』('09) は、主人公を含む数百名の乗客が冷凍睡眠から目覚め、無重量状態の宇宙船内を漂う光景で幕を開ける。
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