竹島の帰属問題に関する主張
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 02:24 UTC 版)
「久保井規夫」の記事における「竹島の帰属問題に関する主張」の解説
『図説 竹島=独島問題の解決』において「独島(竹島)問題は領土ではなく歴史の問題」と主張し、2013年5月には韓国側の招きで「『竹島の日』を考え直す会」の他のメンバー2人と共に竹島を訪問し、太極旗を振って「独島は韓国領」と叫んだ。 長久保赤水の『日本輿地路程全図』や『改正日本輿地路程全図』には、現在、日韓間で領有問題の起きている竹島が当時の名称「松島」で記されているが、久保井は、日本では竹島の日本領有を裏付ける資料としてしばしば引用されるとしているが、竹島と松島には地図の初版から日本の領有を示す経線緯線が引かれていない。1840年の第5版は竹島・松島が日本の所有ではないとして地図から消している。これは1836年 浜田藩の会津屋八右衛門の事件(竹島事件)を受けて、幕府が竹島・松島が日本領ではないということを明確にするために取った処置と久保井は考える。その後、1846年版に再び竹島と松島が地図に表われ、経線緯線が地図全体に引かれるようになる。この件について久保井は、「竹島」(鬱陵島)は、1696年の竹島一件で明確に朝鮮領となったため、長久保赤水の地図において、常に「竹島」(鬱陵島)と同じ水域に表示されるはずの「松島」(=独島)だけを日本領とするのには無理があると主張している。 『改正日本輿地路程全図』について久保井は「製作者の序文も、発行場所の名称も、『第○版』という刻印もないので海賊版である」と主張し、「日本政府が正規版ではない海賊版を使用するのは、鬱陵島・独島を日本領に仕立てることができるから」と断罪している。 韓国の民間団体「独島を日本に知らせる運動連帯」は、2013年5月2日、韓国の有力紙中央日報に「朴槿恵大統領に捧げる公開請願」という2面にわたる意見広告を掲載した。その中で、韓国の主張に同調する日本人学者を「正しい学者」として堀和生京都大学教授、内藤正中島根大学名誉教授、梶村秀樹東京大学教授、芹田健太郎愛知学院大学教授を挙げ、久保井も「古地図収集家」として名前が挙げられている。 「『竹島の日』を考え直す会」の会合では、パンフレットに「歴史学名誉博士」といった肩書で紹介されることがある。
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