突然の引退と逮捕、八百長発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 23:44 UTC 版)
「西川昌希」の記事における「突然の引退と逮捕、八百長発覚」の解説
2019年9月30日付けで突然引退。当時は腰痛による体調不良など、健康面の問題が引退の原因であると推察されていた。実際には、西川はこの時既に日本モーターボート競走会に八百長の事実を伝えた上で「責任を取るため引退したい」としたが、競走会はこのことを世間に公表することを避けている。 2020年1月8日、親族の男と共に名古屋地方検察庁特別捜査部に逮捕された事が報じられた。びわこ競艇場で行なわれた2019年7月2日の第6回G3イースタンヤング第7競走にて、故意に減速し順位を操作する八百長行為をし、同じく逮捕された男から見返りとして現金300万円を受け取ったというモーターボート競走法第72条(競走に関して賄賂を遣り取りする行為及び競走における不正行為の禁止、競走で全力を尽くす義務)に違反したもので、その後起訴された。その後、さらに11の競艇場・18のレースでも故意に順位操作を行い、見返りとして計3,425万円を受け取ったとして名古屋地検特捜部に再逮捕・追起訴された。3月19日、名古屋地方裁判所にて初公判を行い、起訴内容を認めた。 10月21日、名古屋地裁は西川に、懲役3年・追徴金3,725万円(求刑懲役4年・追徴金3,725万円)の、執行猶予の無い実刑判決を言い渡した(共犯者には懲役3年・執行猶予5年・罰金1,100万円(求刑懲役3年・罰金1,100万円))。 西川は、八百長に至った動機について「カネだけが目的だったのかと言えば、そうではない気もする」とし、「自分の思い描いた八百長の構図をレースで演じ切る」ことに強い達成感を抱いていたという。その一方で、全盛期の1年間の賞金額に相当する2500万円以上の金を数回の八百長で稼げる(なおかつ税金が取られない)こともやはり八百長を行った理由の一つであり、「いったん不正の旨味を知った俺は、甘い誘惑から逃れられなくなった」とも綴っている。また、2015年5月に同一シリーズで2度のフライングを犯し、90日間の斡旋停止を受けたことでモチベーションが低下していたところ、共犯者との些細な会話から興味本位で八百長の実行に至ったとも語っている。
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