移動式クレーンの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 16:46 UTC 版)
「移動式クレーン」の記事における「移動式クレーンの分類」の解説
クレーン船 - 船舶または艀(はしけ)にクレーンを搭載したもの。浮きクレーン(フローティング・クレーン)ともいう。ただし、船舶甲板上に設置され自船の積荷の積み卸しを主として行うものは揚貨装置(要・別資格)となる。 ホイールクレーン - 車輪のついたクレーンで走行可能なものを指す。特殊自動車例示1-イ、9ナンバー。 トラッククレーン - トラック用シャシ、またはクレーンキャリアの上に架装されたクレーンを指すもので、道路走行用とクレーン操作用の2つの運転席を有する。特種用途自動車使用目的3-3、8ナンバー。 ラフテレーンクレーン - ホイールクレーンのうち、不整地走行性に優れるもので、走行とクレーン操作を同じ運転席で行う構造をもつ。クレーンメーカーが上部旋回体・吊上装置・下部走行体の全てを一貫製造するのが一般的。日本国内ではトラッククレーンからの置き換えが進んでいる。 オールテレーンクレーン - 外観はトラッククレーンに似るが、4軸(8輪車)以上のものが主流。車体が大きく重量も大きいため安定性に優れ、高所への吊り作業に適しているのが特長。また全ての車輪を舵取りできるものが主流で、車体が大きいにもかかわらず最小回転半径が小さく小回りが利く。特種用途自動車使用目的3-3、8ナンバー クローラークレーン - 鉄製またはゴム製の無限軌道(クローラ)で走行する。走行速度は極めて低速であり公道では自走できないが、舗装されていない軟弱な路面上でも走行可能なうえに、ジブを伸展した作業姿勢のまま走行可能であり、河川工事、土木工事、基礎工事、大規模な建築工事の現場などで広く用いられている。 車両積載形トラッククレーン - 俗にいう「カーゴクレーン」であり、一般的にはトラックの荷台とキャブ間に架装されている簡易型のクレーン。「ユニック」という名称は、古河ユニックの商標である。直進型のブームを持つものが日本では主流であるが、折り曲げ式ブームのトラック搭載型クレーンもあり、欧米市場ではむしろ折り曲げ式ブームのクレーンの方が普及している。 操重車 - クレーンを搭載した鉄道車両。 クレーン機能付き油圧ショベル - 2000年代より登場、油圧ショベルをベースに掘削作業と吊り上げ作業の兼用が可能になった。
※この「移動式クレーンの分類」の解説は、「移動式クレーン」の解説の一部です。
「移動式クレーンの分類」を含む「移動式クレーン」の記事については、「移動式クレーン」の概要を参照ください。
- 移動式クレーンの分類のページへのリンク