神輿渡行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/24 19:23 UTC 版)
塩野毘沙門堂(福徳毘沙門天)の祭礼の中心となる暴れ神輿を仕切るのは塩井町の選ばれた若者たちで、「若者頭」と呼ばれる数名である。若者頭は広告作りから提灯張り・境内清掃・挨拶回りなどをこなし、祭り当日を迎える。 毘沙門堂の格子戸が外され、神輿の準備が行われる。塩野毘沙門堂の神輿は暴れ神輿と呼ばれるもので、神輿と棒を括る時にロープを使い締め上げたロープが解けにくいように、お神酒を掛けて引き締める。 塩野毘沙門堂に伝わる神輿は2基存在している。古来使用していた八角神輿は、この祭りが「暴れ神輿」の為、祭りの度に神輿の飾りが壊れるという理由で、現在は担ぎ手が集まる夕方までご神体を入れ、車に乗せて町内を渡御している。逆に夕方から若者たちに担がれる神輿は、金具飾り等一切無く、上部の鳳凰も宝珠となっている。 8月17日の夕方に塩野毘沙門堂別当である般若山延徳寺の住職が入堂して若者頭を集めて祭りの安全を祈願し、神輿の御神体となる宝塔(毘沙門天)を頭に手渡す。頭は住職より預かった宝塔を神輿の内部に安置して扉を閉め、神輿のローソクに火を燈して出発する。 神輿渡行の配列は露払いの赤・黒の獅子が先を走り、継いで若者頭・旗持ち・住職・太鼓・神輿の順で進んで行き、町内を練り歩くのである。
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