祖国喪失後のチェルケス人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 21:37 UTC 版)
「チェルケス人」の記事における「祖国喪失後のチェルケス人」の解説
トルコ:世界最大のアディゲ人社会を有する。特に、黒海沿岸のサムスン、首都アンカラ近郊、中央内陸部のカイセリ、最大都市イスタンブール近郊に集中している。多くのアディゲ人がオスマン軍で戦い、1919年に始まったトルコ革命にも参加した。 シリア:殆どがゴラン高原に移住した。1967年の第三次中東戦争以前は、約3万人のアディゲ人が主要民族となっていた。中心都市はクネイトラだった。現在は国内に5万~10万人が暮らすと推定される。 旧イギリス委任統治領パレスチナ(イスラエル):最初にクファル・カマ(英語版)、レハニヤ(英語版)、ハデラの3都市に移住した。その後マラリアの流行によって、ハデラのアディゲ人社会は消滅した。イスラエル国防軍に務めるアディゲ人は、イスラム教スンニ派であっても愛国者と見做される。 ヨルダン:アディゲ人はヨルダンの人口の1~2%を占め、歴史上重要な役割を果たした。初代首相のサーイド・アル・ムフティ(英語版)はアディゲ人である。各内閣に1人以上アディゲ人が含まれるのが一般的であり、王宮のハーシム家近衛兵もアディゲ人である。2010年には王立エディンバラ軍楽隊祭(英語版)にヨルダン代表で参加した。スウェイレフ(英語版)と首都アンマンに大きなアディゲ人社会が有る。 イラク:チェルケシアから直接移住した第一波と、バルカン半島から再移住した第二波に分かれる。殆どが首都バグダッドに暮らし、世帯数は約3万と記録が有る。キルクークやディヤーラー県、ファルージャにも少人数が暮らす。複数の首相がチェルケス人を祖先に持つ。
※この「祖国喪失後のチェルケス人」の解説は、「チェルケス人」の解説の一部です。
「祖国喪失後のチェルケス人」を含む「チェルケス人」の記事については、「チェルケス人」の概要を参照ください。
- 祖国喪失後のチェルケス人のページへのリンク