社会党_(インド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 社会党_(インド)の意味・解説 

サマジワディ党

(社会党_(インド) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 22:48 UTC 版)

インド政党
サマジワディ党
समाजवादी पार्टी
党のロゴ
選挙でシンボルとして使われる自転車
党首 ムラーヤム・スィン・ヤーダヴ
副党首 アマル・スィン
成立年月日 1992年
本部所在地 ウッタル・プラデーシュ州
連邦下院議席数
37 / 543   (7%)
(2024年6月22日)
連邦上院議席数
8 / 245   (3%)
(2020年3月30日)
政治的思想・立場 民主社会主義
シンボル 自転車
国際組織 進歩同盟
公式サイト [1]
テンプレートを表示

サマージワーディー党(サマジワディとう、समाजवादी पार्टी、Samajwadi Party)は、インド政党日本語では社会主義[1]社会主義者党社会党などと翻訳される。民主社会主義を掲げインド国民会議左派の会議派社会党やジャナタ・ダルの系譜を引く政党のひとつとしてムラーヤム・スィン・ヤーダヴを党首に1992年に結成。インドでも人口最多のウッタル・プラデーシュ州に強固な地盤を有するが、同州以外では小勢力に留まっている。中位農民カーストのヤダーヴ、その他の後進カーストとして「OBC」と総称される中下位カースト、そしてイスラム教徒を主な支持基盤とする。

2002年のウッタル・プラデーシュ州議会議員選挙で初めて州議会第1党となったが政権を獲得できなかった。しかし翌2003年連立与党の内紛によってムラーヤム・スィン・ヤーダヴを州首相として政権の座に返り咲く。その勢いで2004年連邦下院選挙では36議席を獲得、議席をほぼ倍増させ中央政界でも第4党に躍進してインド政界のキー的な存在となった。しかし同じ中道左派ながらインド国民会議との関係は良好とはいえず、2007年の州議会議員選挙では州内政治のライバルであるマーヤーワティー率いる大衆社会党に敗れた。

党ナンバー2のアマル・スィン書記長がボリウッドインド映画のうちヒンディー語娯楽映画の巨大産業の通称)に強い影響力を持つほか、3度の主演女優賞と3度の助演女優賞を受賞したラージヤ・サバー議員のジャヤー・バッチャン、元盗賊プーラン・デーヴィーが政界デビューしてから暗殺されるまでの期間に所属した。アンチ英語の姿勢もあり、同党のウッタル・プラデーシュ州政権下でヒンディー語に加えて、イスラム教徒が使うウルドゥー語が州公用語となった。このように同党の政策には比較的ポピュリズムの傾向が強い。

2008年には米印原子力協力左翼戦線が反対しマンモハン・シン政権への閣外協力を解消するなか、逆に政権を支持して賛成に回った。

2009年連邦下院選挙では23議席に後退したものの、地盤のウッタル・プラデーシュ州では大衆社会党をおさえ州内第1党となった。

2024年連邦下院選挙で、サマジワディ党が歴史的な躍進を遂げて37議席を獲得し、インド下院で第3党となった。また、インド国民会議を中心に結成された野党連合のインド国家開発包括同盟に連立政党として参加している。

党のシンボルマーク自転車

脚注

  1. ^ 中島岳志『ヒンドゥー・ナショナリズム——印パ緊張の背景』中央公論新社〈中公新書ラクレ〉、2002年。ISBN 9784121500571 

外部リンク


「社会党 (インド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「社会党_(インド)」の関連用語

社会党_(インド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



社会党_(インド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサマジワディ党 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS