インド共和党とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > インド共和党の意味・解説 

インド共和党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 19:34 UTC 版)

インド政党
インド共和党
Republican Party of India
このロゴは共和党の党章だが、大衆社会党など他のダリット政治勢力においてもしばしば使われる
成立年月日 1957年10月
政治的思想・立場 保守主義
テンプレートを表示

インド共和党英語: Republican Party of India)は、インド政党

1957年、前年に死去したビームラーオ・アンベードカルの遺志で創設された。母体となったのはアンベードカルが率いていた指定カースト連合(英語: Scheduled Castes Federation)。アンベードカルは「指定カーストのみでなく、指定部族後進的階級など、被抑圧者階層すべてを大糾合した新政党」[1]を構想していたが、彼の没した後に実際に結成されると党内では内紛が絶えず、一部はインド共産党に、また、別の勢力は社会主義者に流れた[1]。党の勢力は1962年ローク・サバー(インド下院)総選挙で10議席を獲得したのが最大で、その後分裂、1971年のローク・サバー総選挙以降は壊滅的な状態となり[2]、現在まで各派の合計でもローク・サバーで5議席を上回ることはない。また、全インド規模の政党を標榜していたが、実際の支持基盤はボンベイナグプールをはじめマハーラーシュトラ州に限定されていた。

現在も特にインド国民会議寄りとされ、統一進歩同盟に参画するラムダス・アータワーレー(en)とそうでないプラカシュ・アンベードカル(en、ビームラーオ・アンベードカルの)のあいだで対立が激しく[3]、前者が2009年に分裂していた共和党系諸派をほぼ糾合し インド共和党(統一派)英語: Republican Party of India(United))として結集した際にも、後者は参加しなかった。こうしたことから、同じダリットを基盤にする政党でもウッタル・プラデーシュ州から党勢を伸ばしつつある大衆社会党のほうがダリット勢力を代表しているという見方もある[4]

脚注

  1. ^ a b 吉田秀則「アンベードカルの生涯とダリット解放運動の現在」
  2. ^ ダリット解放運動(部落問題・人権辞典)
  3. ^ 「身分制研究会 報告書」より
  4. ^ 山際素男『破天』



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「インド共和党」の関連用語

インド共和党のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



インド共和党のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのインド共和党 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS