硫黄島へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 18:24 UTC 版)
26TKは満州から日本経由で硫黄島へ向かうが、その行路(父島沖)においてアメリカ海軍ガトー級潜水艦「コビア」の雷撃を受け、28両の戦車ともども輸送船「日秀丸」は沈没(連隊内の戦死者は2名のみ)。 8月、戦車補充のため一旦東京に戻り、東京川崎財閥の御曹司で親友であった川崎大次郎の車を借用して駆け回っていた。その折、馬事公苑で余生を過していたウラヌスに会いに行き、ウラヌスは西の足音を聞いて狂喜して、馬が最大の愛情を示す態度である、首を摺り寄せ、愛咬をしてきたという。 その後、硫黄島へ戻るが、映画『硫黄島からの手紙』では、同じ騎兵出身の栗林忠道陸軍中将(陸軍大将。小笠原方面陸海軍最高指揮官たる小笠原兵団長)と意気投合したことになっているが、実際には確執もあったという(ただし劇中においても、確執をほのめかすシーンが存在する)。貴重な水で戦車を洗っていたことを栗林が咎め、厳罰を要求したが西がこれを撥ね付けたためという。ただそれは些細な諍いであり、両人とも硫黄島守備にあたる将兵の人気は高かった。
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