眼瞼内反症
・眼瞼内反症 (entropium palpebrae) ![]() |
まぶたが内方(眼球側)へ向かっていて,まぶたの縁の皮ふが内反している状態をいいます。陣毛内反症,皮ふ性内反症といわれることもあり,一般には「さかまつ毛」とよばれるものです。下のまぶた,とくに鼻側の下まぶたの内反が多く,乳幼児ではかなり多くみられます。これは,頬がふっくらしているため下まぶたの皮ふまで盛り上がってしまうからです。小児でも肥満児といわれる子どもは同じ理由から内反症が多くみられます。成長するにしたがって,顔が引きしまり,普通5~6歳までに自然に治りますが,症状のつよいものは手術をして治すこともあります。また,小学校高学年になっても治らない場合は一度専門医に手術の相談をするほうがよいでしょう。その理由は内反症があると常にまつ毛が角膜や結膜に触れるためで,幼いうちはまつ毛も柔らかいのでそれほどの刺激とはなりませんが,成長とともに刺激が強くなり,傷をつけるようになるからです。そうなると,自覚症状として異物感,まぶしさ,流涙,視力障害などを訴えるようになり,慢性結膜炎,表層性の角膜混濁(くろ目の表面に白い濁りができる)などを引き起こしてきます。手術は入院するようなものではなく,一週聞くらいの通院ですみます。また救急で行なうものでもありませんから,休み中など手術の時期は相談するとよいでしょう。この他に内反症は,外傷や病気の後遺症としてなることもありますし,老人性のものもあります。これは皮ふがたるんでくるからです。いずれの場合にしても気をつけなければいけないのは,素人判断でまつ毛を切ったり抜いたりしないことです。かえって,太い,先のとがったまつ毛が伸び角膜をより傷つける結果になりかねないからです。 |
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眼瞼内反症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/19 03:19 UTC 版)
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眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)は、犬のまぶたが内側に巻き込むことによって発生する病気である。
病状
まぶたが内側に巻き込むことで、まつげが常に角膜の表面を擦る為、不快感や痛みを伴う。場合によっては角膜に傷がつき、角膜炎や結膜炎を併発したりすることもある。かゆみのために猫の様に目をこすり、涙や目やにが出ることもある。
原因
大半が先天的なものだが、外傷やほかの目の病気が原因の場合もある。
治療
軽度の内反ならば、刺激しているまつげを根気よく抜き、結膜炎をきちんと治療すれば、全体の腫れがひいて内反が軽減することもある。しかし程度がひどく、角膜などを激しく刺激しているようであれば、手術が必要となることもある。
治療 症状を併発しやすい犬種
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