相次ぐトラブル - 所属選手の退団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:23 UTC 版)
「WJプロレス」の記事における「相次ぐトラブル - 所属選手の退団」の解説
WJプロレスは、旗揚げ当初から観客動員に苦戦し、ギャラの未払いから、旗揚げから半年に満たない8月に鈴木健想、9月に谷津嘉章が相次いで退団した。WJで営業を担当していた谷津は、東京スポーツの取材に対して「長州をはじめとするWJフロント陣は、インディー団体を分かってない」とし、給料未払い等を暴露するなど、WJの苦しい経営状況が表面化した。給与未払い問題については、越中詩郎らによるユニット「レイバーユニオン」が結成されるギミックとして利され、長州や天龍との抗争が展開された。 PRIDEなどの総合格闘技が人気を博していたことを背景に、興行の不振の打開策として、9月6日に横浜文化体育館でWJ主催の総合格闘技イベント「X-1」を開催した。中嶋勝彦が異例の若さでプロ格闘技デビューすることもあり、開催前は一定の注目を集めたが、レフェリーや選手が未熟でレベルが低かったことから観客から酷評された。さらに、金網マッチ中に金網が外れ、スタッフが手で金網を押さえて試合を続行する事態となり、観客の失笑を買うことになった。大会プロデューサーとして名を連ねていた長州は、興行について一言もコメントをしないまま、大会の終了を待たずに帰宅し、準備期間を与えられずにぶっつけ本番で出場することになった佐々木や、永島を激怒させた。 WJでは、発表された興行が中止となる事態が多発していた。永島は興行が中止となった原因について、会場との契約を交わさない、予約確認をしない、手付金を払わないなど、フロントの不手際で試合会場が使えなくなったためだと述べている。最も話題になった興行中止は、永島が自著で「後楽園ホールダブルブッキング事件」と称している興行中止で、WJは10月22日に後楽園ホール大会を開催することを発表したが、直後にネット上で、同日同時刻に後楽園ホールでボクシング興行が予定されていることが指摘され、フロントが後楽園ホールに確認したところ、後楽園ホールが押さえられておらず、急遽お詫びと興行中止を発表した件である。代替興行として、首都圏でビッグマッチを行うと発表したが、結局行われることはなかった。
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