監督への転身と木俣との結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 15:45 UTC 版)
「珠瑠美」の記事における「監督への転身と木俣との結婚」の解説
映画監督に転身し女優業をほぼ引退した同年、珠は、プロダクション鷹の代表取締役であり、和泉聖治(本名・木俣堯美)の実父である木俣堯喬と結婚するとともに、「木俣瑠美」として、同社の取締役に就任している。同社は従来、木俣堯喬が社長、和泉聖治こと木俣堯美が常務取締役、堯喬の妻であった木俣和子が専務取締役を務め、堯喬社長の実兄・小田切治郎が監査役を務めていたが、1977年(昭和52年)5月21日に和子が急逝したため(満41歳没)、同社の取締役は1名分、欠員していた。以降、珠瑠美は、1982年(昭和57年)11月8日公開の平岡正明主演作『俗物図鑑』(監督内藤誠)や、1983年(昭和58年)12月24日公開の松尾嘉代・岡田眞澄主演作『鍵』(監督木俣堯喬)等に脇役で出演するほかは、監督業に専念した。木俣堯喬は、1986年(昭和61年)10月公開の中川みず穂主演作『中川みず穂 ハードポルノ絶頂』を最後に監督業を退き、和泉聖治も同年には『南へ走れ、海の道を!』や『沙耶のいる透視図』といった一般映画にシフトしており、珠が名実ともに同社の中核を担う監督になった。1988年(昭和63年)ににっかつ(日活)が「ロマンポルノ」を終了した後も、エクセスフィルム(新日本映像)に作品を供給した。1994年(平成6年)1月7日に公開された監督・脚本作『熟女スワップ 獣ように』では、二階堂美穂を助演に据え、14年ぶりに主演を果たした。 木俣堯喬と和泉聖治は、1995年(平成7年)にはムービーブラザースを設立して共同で代表取締役に就任、それとともに、プロダクション鷹の代表取締役には珠が就任し、木俣堯喬と和泉聖治は取締役に退いた。このとき珠は、満46歳であった。その後、1997年(平成9年)11月5日公開の風間今日子主演作『ねっとり妻おねだり妻III 不倫妻またがる』、2002年(平成14年)2月22日発売のビデオ映画『媚薬』を最後に監督作・脚本作、いずれも記録に見られなくなった。2004年(平成16年)11月7日、夫の木俣堯喬が満89歳で死去した。
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