百鬼夜行の登場する説話とは? わかりやすく解説

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百鬼夜行の登場する説話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 10:06 UTC 版)

百鬼夜行」の記事における「百鬼夜行の登場する説話」の解説

日本説話集などに記述みられる。以下はそのうち主だったのである今昔物語集尊勝陀羅尼験力によりて鬼の難を遁るる事」(巻1442貞観年間(859~877)、右大臣藤原良相長男大納言左大将藤原常行愛人のもとへ行く途中美福門周辺東大宮大路の方から歩いてくる100人ほどの鬼の集団遭遇常行乳母阿闍梨書いてもらった尊勝仏頂陀羅尼尊勝陀羅尼)を縫いこんであった服を着ていたので、これに気がついた鬼たちは逃げていった。 「安倍晴明随忠行習道語(安倍晴明、忠行に随ひて道を習ふ語)」(巻2416安倍晴明若かりし頃、夜間、師の賀茂忠行随伴して歩いていた。その際いち早く複数の鬼を発見した晴明は、寝入っていた忠行を起こして事態報告する。急を知った忠行は術により鬼どもを退けた。このことで忠行は晴明見鬼の才を知り陰陽道教え授け晴明もそれを瓶にを移すが如く吸収した江談抄小野篁并高卿遇百鬼夜行事(小野篁ならびに卿、百鬼夜行に遇ふ事)」(3の38小野篁藤原高藤同行していた際、篁はいち早く百鬼夜行存在気づく。このとき高藤本人は知らなかったが、その衣服尊勝陀羅尼縫い込まれており、それを見越した篁はあえて一行百鬼夜行出会わせた。百鬼夜行尊勝陀羅尼御利益により退けられた後、篁は高に対して謹んでお遇わせいたしました」と慇懃無礼嘯く宇治拾遺物語修行者百鬼夜行にあふ事」 ある修行僧摂津竜泉寺で出遭った100もの鬼の集団不動明王祈っていたことで命はとられなかった。 「一条布屋鬼の事」 「諸行無常」と詠じながら一条大路通った馬頭の鬼の話。「百鬼夜行にてあるやらんとおそろしかりける」と本文記されてある。 古本説話集西三条殿若君百鬼夜行事」(第51大鏡 天暦10年(956)に藤原師輔遭遇したもの。蘇我入鹿先頭に、蘇我馬子蘇我倉山田石川麻呂山背大兄王大津皇子山辺皇女など藤原氏恨んで死んだ者たちの行列藤原師輔尊勝仏頂陀羅尼読んで難を逃れた話。 沙石集(巻5) 比叡山僧侶参篭しているところへ行疫神集団がやって来て比叡山の僧をいただきたい」と話しかけられる話。『魔訶止観』を唱えて行疫神たちを避ける。 打聞集 宝物集 諸国百物語 昔話としても知られているこぶとりじいさんの話に登場する鬼たちも、『宇治拾遺物語』では様々な様相の鬼たち百人ばかりが火をともしてがやがや出現する場面描写されている。

※この「百鬼夜行の登場する説話」の解説は、「百鬼夜行」の解説の一部です。
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