発祥と由来とは? わかりやすく解説

発祥と由来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 07:16 UTC 版)

辛子蓮根」の記事における「発祥と由来」の解説

蓮根増血剤として優れている上に辛子には食欲増進作用があり、これを使った辛子蓮根熊本一般家庭正月などに昔から作られ郷土料理であった。今では有名となったので辛子蓮根専門店もある。 熊本藩主細川忠利生来病弱だったが、ある時前任地(小倉藩領)である豊前国耶馬渓羅漢寺禅僧・玄宅が忠利を見舞った時に蓮根食べるよう勧めた。そこで藩の賄方であった五郎が、加藤清正熊本城外堀非常食として栽培していた蓮根の穴に和辛子粉を混ぜた麦味噌詰め麦粉空豆粉・卵の黄身の衣をつけて菜種油揚げたものを忠利に献上し蓮根輪切りにした断面細川家家紋九曜紋)と似ていたことから門外不出料理とされていたという伝説もある。 蓮根の穴に隙間無く詰め込む家庭であればバットのような容器辛子味噌山盛り型に置き、蓮根断面を上から数回押し付けるがもっと簡単な詰め方である。製造業者などで大量生産する際は、辛子味噌を50cm程の山盛りにしておき、蓮根断面を上から山を削るように押しつけ詰める。 辛子味噌詰めた蓮根は、5時間以上置いておく。その後小麦粉ターメリック粘りが出るように混ぜ合わせて作った揚げ衣を、たっぷり満遍なくつけて中温(180度)の油で揚げる。油は通常菜種油を使うため、衣のターメリックとの相乗効果出来あがりは黄色く発色した状態となっている。揚げあがったら、適度な厚さ輪切りにして食べる。 辛子代わりに明太子用いた明太子蓮根」「辛子めんこん」なるバリエーション福岡県販売されている。(うえやまとち漫画クッキングパパ』では「からしめんこん」との名称で登場した)。

※この「発祥と由来」の解説は、「辛子蓮根」の解説の一部です。
「発祥と由来」を含む「辛子蓮根」の記事については、「辛子蓮根」の概要を参照ください。

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