田中上奏文の経緯とは? わかりやすく解説

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田中上奏文の経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2008/12/29 16:03 UTC 版)

蔡智堪」の記事における「田中上奏文の経緯」の解説

この文書には、日本世界征服野心述べられており、その手始め中国征服するためには満州征服することが必須であるとしていた。そして数回分けて中国東北部返還するとともに張学良外交秘書である王家楨東北部統治任せその後張学良考えに基づく国民政府にそれを譲る。そのうえで南京北京との統一刊行物のうえで公示する、という日本政府による初期中国征服計画書かれていたとされる田中上奏文存在1929年12月南京発行されていた月刊誌時事月報』に、中国文で『田中義一上日皇之奏章』として発表されたことで一般に知れ渡る。また日本政府も、それ以前中国においてそのような文書出回っていることは把握していた。しかしながら当時会議死んだはずの山縣有朋参加していることになっているなど、田中上奏文には日本の政府関係者書いたとは思えないような明らかな間違い多数あり、当初から偽造怪文書であることが指摘されていた。しかしながら、いったい誰が何の目的作ったものなのか、またさらに、文書出所経緯などについてもはっきりしなかった。 1953年8月末、香港のある新聞社通じてそれが伝えられた。そして、9月2日にその当時連合報前身一つ新聞が、「田中上奏文」はある台湾人暴露したものだとその第一報報じ続けて1953年9月7日12日関連記事掲載されたことにより、その全様が明らかになった。そして、その当時国民党党史編纂委員会の主任委員であるzh:羅家倫が全ての経緯説明した蔡智堪1955年9月29日台湾台南病気のため逝去した。彼の死後国民党盛大厳かな追悼会を行い、そして中華民国総統蒋介石は彼を国家功労者として表彰した

※この「田中上奏文の経緯」の解説は、「蔡智堪」の解説の一部です。
「田中上奏文の経緯」を含む「蔡智堪」の記事については、「蔡智堪」の概要を参照ください。

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