生物としてのキノコとは? わかりやすく解説

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生物としてのキノコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 10:11 UTC 版)

キノコ」の記事における「生物としてのキノコ」の解説

キノコ本体実体)は、カビと共に菌類という生物群含まれる菌糸呼ばれる管状細胞列で、体外分泌する酵素有機物分解吸収することで生長し胞子作り繁殖繰り返す日本菌学会の『菌類事典』では、子実体、あるいは担子器果いわゆるキノコであり、有性生殖器官を作る菌糸組織構造物であり、などの分類群を指す名称ではないと説明される。 つまり厳密にキノコと言えばより大きい、傘状になるものを指す。しかし不正確だが、それを作る生物の種そのものを指す場合もあるということである。つまり、定義としては子実体はすべてキノコ、あるいはそれを作る生物はすべてキノコということである。後者場合、たとえば枯れ枝表面などに張り付いていたり埋もれていたりする微小な点状のものもキノコ見なすキノコである生物カビ見えたり酵母状だということである。このような点状の子実体を持つものは和名も「カビ」とも呼称される例がある。 目に見える大きさになる子実体を持つは、担子菌門 Basidiomycota か子嚢菌門 Ascomycota属するものが多い。しかし変形菌などの、かつて菌界分類されていたが、現在は菌類以外に分類されている生物の子実体キノコとして取り扱われる場合がある。栄養素吸収仕方から、動植物遺骸栄養源とする腐生性の木材腐朽菌腐朽菌植物の生きた根と共生必要な菌根菌昆虫類寄生する冬虫夏草分類されるキノコ含め菌類生態系サイクルの「分解」という重要な部分担当している。キノコがあることで植物構成するリグニン等は分解され、複雑構造タンパク質簡単な構造持った物に変化し再度植物の生長のために使われる子実体胞子散布するための器官であって通常は「キノコ」の本体ではなくその役割から言えばむしろ維管束植物でいう花に近い(ただし子実体と花が互いに相同器官というわけではない)。いわゆるキノコ生物として本体基質中に広がっている菌糸体である。

※この「生物としてのキノコ」の解説は、「キノコ」の解説の一部です。
「生物としてのキノコ」を含む「キノコ」の記事については、「キノコ」の概要を参照ください。

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