生涯・略歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:48 UTC 版)
「エルンスト・ケーゼマン」の記事における「生涯・略歴」の解説
1906年7月、ドイツ帝国のボーフム(現ノルトライン=ヴェストファーレン州)郊外のダールハウゼン(de:Bochum-Dahlhausen)で生まれた。ボンで神学を学び、マールブルク大学では聖書研究の泰斗ルドルフ・カール・ブルトマンに師事した。ブルトマンの弟子では最も著名な人物である。1933年から第二次世界大戦終了までナチスのドイツ支配に対し抵抗運動をつづけた。1946年から1952年までは西ドイツのマインツ大学で新約聖書学を講じた。1952年から1959年までゲッティンゲン大学(ニーダーザクセン州)新約聖書学の教授職を務めた。1959年から1971年までバーデン=ヴュルテンベルク州にあるテュービンゲン大学福音主義神学部新約聖書学教授を務めている。なお、ゲッティンゲン大学在職中、日本の聖書学者八木誠一はケーゼマンに学んでいる。 かれの娘で1947年生まれのエリザベート・ケーゼマン(ドイツ語版)は、1970年よりブエノスアイレスを本拠として南アメリカ大陸各地で社会福祉事業にたずさわっていたが、ホルヘ・ラファエル・ビデラ率いるアルゼンチン軍事独裁政権によって拉致され、秘密刑務所で拷問を受け、1977年5月に殺害された。2003年、加害者に対し国際逮捕令状が出され、ドイツ政府は責任者の引き渡しを要求している。 1998年2月、テュービンゲンで死去、91歳であった。
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