環境省のCOOL CHOICE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:45 UTC 版)
「萌え絵批判」の記事における「環境省のCOOL CHOICE」の解説
環境省は2016年より「気候変動対策と温室効果ガス削減」をテーマにCOOL CHOICEという運動を行ってきたが、調査で若年層(10代後半~20代)に認知度が低いことが分かった。そこで、アピールには(若年層に浸透している)萌えキャラが有効だと考えデザインを公募し、ネット投票で人気のキャラを絞って決定した。そこで2017年に誕生したのが2人の女子高生イメージキャラクター「君野イマ」と「君野ミライ」であり、約1億2,000万円を投じてPRを行った。 このことがネット上で物議を醸し、例えばポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)理事の北原みのりは、2017年4月、ニュースサイトに「萌えキャラは性差別!」というコラムを公開した。また、2017年3月25日付の東京新聞のコラムでは、アナウンサーでアラビア語講師の師岡カリーマが、「男の性的欲望を刺激してこそ女、という発想に基づく美のコンセプト自体が時代遅れ」「『そそり顔』同様、性差別ともとれる『萌え』の概念を、政府には推進して欲しくない」と述べている。 ニューズウィーク日本版でも、「PRのアニメが必要なら、大人や子供、男女問わずに誰が見てもいい作品にしなければ意味がない」「国民の行動変化よりも、国のエネルギー政策、エコロジー政策のほうが重要」であり、「税金は一部のアニメファン向けのアニメ作品ではなく、具体的にその問題を解決するために使ってほしい」と指摘されている。 環境省の担当者によると、2017年3月の時点では「男性キャラも登場させる計画もある」「環境省には苦情などは来ておりません」としていたが、2020年8月の時点では男性キャラは登場しておらず、批判についても「さまざまな意見があるのは重々承知しています」としている。
※この「環境省のCOOL CHOICE」の解説は、「萌え絵批判」の解説の一部です。
「環境省のCOOL CHOICE」を含む「萌え絵批判」の記事については、「萌え絵批判」の概要を参照ください。
- 環境省のCOOL CHOICEのページへのリンク