環境省の取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 03:00 UTC 版)
「カワゲラウォッチング」の記事における「環境省の取り組み」の解説
この種の調査法としては専門的にはベック・ツダ法(ベック-津田α法・同β法)がよく用いられている。 環境省は子供向けの調査用冊子を作成し 無料で配布しているため、これを用いて調査するのがよく行われている。この冊子では種別を簡略化し、厳密な同定を不要とし、さらにわかりやすい図をつけているので、それと突き合わせればだいたい判断ができる。また、ベック・ツダ法では清冽な水質に生息するものと汚濁に抵抗性のあるものの2つに分けるのに対して、こちらは水質の良い方から汚れた方まで4段階に分け、そのどの階級のものが多いかで判断する。 この方法は細かい同定を求めず、おおざっぱな区分でよいので簡便であり、確かに子供向けには都合がよい。反面、指標にならない多くの生物を無視すること、わかりやすさのために細かい多様性が犠牲になっていること、全国一律に使えるようにするためにやや無理が生じている嫌いがあるなどの批判もある。子供でも使える、という目的のためにはやむを得ない面もあるが、徐々に改良されることが期待される。
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