現在の糸満市三和地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 04:49 UTC 版)
「三和村 (琉球政府)」の記事における「現在の糸満市三和地区」の解説
村の中心部だった真壁は現在でも旧三和村唯一の中学校である三和中学校やJAおきなわ三和支店、真壁小学校、三和郵便局があるものの中心部としての機能は次第に衰退している。それでも路線バスは今でもかつての中心部を経由している。 同じ糸満市内でも那覇市のベッドタウンである中心部の字糸満・潮崎町や北部の西崎・兼城地区と違い、農村地帯で市の中心部からも遠く、バスも1時間に多くて2本で日中でさえ全くない時間帯もある。 農業は現在も盛んで、サトウキビのほかに人参や菊なども栽培されている。2005年には摩文仁の平和祈念公園近くに観光農園が開園し、「沖縄糸満ワイン」のブランドでワインも発売している。2006年には沖縄県農業試験場が那覇市首里崎山町から真壁に移転し、県農業研修センターとして名称を変更した。 また旧村内一帯が沖縄戦跡国定公園(復帰前は政府立公園)に指定され、平和祈念公園やひめゆりの塔をはじめとして多くの慰霊碑が建立されており、沖縄県内の有数の観光地となっている。そのため道路網の整備は進み、住民の生活道路としてだけでなく、南部戦跡の観光道路としての機能も果たしている。1993年には全国植樹祭が米須の海岸沿いで開催され、現在は平和創造の森公園として利用されている。 名城には名城ビーチや北名城海水浴場があり、夏には海水浴客でにぎわう。長年整備が待たれていたホテルについても2022年7月に「琉球ホテル&リゾート名城ビーチ」がオープン。
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