現在の笑気麻酔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 07:14 UTC 版)
笑気は麻酔ガスとして知られているものの、単独で用いるだけでは人を完全に麻酔することができない。具体的には、麻酔薬の効果のものさしとなる最小肺胞濃度値(MAC値)が、笑気では100%を超える。(1気圧のとき)これは、たとえ100%笑気を吸入させたとしても人を完全に麻酔することはできないことを意味する(実際は100%笑気を吸入してしまうと酸素が全く吸入されないことになり、非常に危険なため行ってはならない)。 しかし、笑気には鎮痛効果が強いという利点がある。その強さは他の新しい麻酔薬よりもむしろ強いほどである。そのため、現在の麻酔では笑気は単独で麻酔に用いられることは少ないが、他の麻酔薬と併用して鎮痛効果を期待する麻酔補助薬と位置づけられている。
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