現代短歌の起点とは? わかりやすく解説

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現代短歌の起点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:13 UTC 版)

中城ふみ子」の記事における「現代短歌の起点」の解説

短歌研究1954年11月誌上で、第2回短歌研究五十応募結果発表が行われた。第2回特選となったのが寺山修司の「チェホフ祭」であった寺山12歳ないし13歳ころから短歌詠み始めていたというが、情熱持って短歌詠むようになったきっかけとなったのが中城ふみ子短歌作品であった寺山は「短歌研究1954年12月号に、「火の継走」と題した入選者の抱負述べている。 たとえば一つの<正義>の例として僕は「短歌研究」の勇気帽子をぬごうと思う。僕に短歌へのパッショネイト再認識決意与えてくれたのはどんな歌論でもなくて中城ふみ子作品であったふみ子の死を前にした不幸の演技性に富む作品と、青春ドラマ溢れた寺山作品には大きな隔たりがある。しかし写実的日常的な情景詠に沈滞していた歌壇状況から見て演技性に富むという面において両者短歌はともに大きな飛躍であった中井ふみ子、そして寺山賭けたものはその大きな飛躍であった。後に中井は「中城ふみ子体当たりで拓いた道」であり、ふみ子寺山短歌を「美の飛翔であった評価している。 やがて中城ふみ子前衛短歌歌人ひとりであるとの評価なされるようになった前衛短歌歌人としては塚本邦雄岡井隆らの名前が挙げられるが、ふみ子短歌前衛短歌草分けのひとつであると見なされるようになったのである。そしてふみ子短歌変革もたらし、現代短歌の起点となった評価されるうになる中城ふみ子登場女流歌人活躍起爆剤となり、活性化原動力となった。これは前述前衛短歌草分け一つであるという点とともにふみ子短歌歌壇与えた大きな影響であった。そしてふみ子作品同時代後進多く歌人とりわけ女流歌人たちに多大な影響与えていく。馬場あき子は、ふみ子の歌をみんなで食いちぎり食いかじり、ついに血肉化してしまったと指摘し岡井隆中城ふみ子短歌を、全国的に広がっている女性の歌の原型であると評価し三国玲子中城ふみ子短歌歌壇広範囲渡って影響及ぼしていることを指摘しふみ子対極にあると思っていた自らにも影響与えているとしている。そして安永蕗子中城ふみ子以降、女歌が大きく変わったことを指摘し、また安永自身ふみ子短歌作品触発され短歌詠むようになったとしている。

※この「現代短歌の起点」の解説は、「中城ふみ子」の解説の一部です。
「現代短歌の起点」を含む「中城ふみ子」の記事については、「中城ふみ子」の概要を参照ください。

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