現代的課題との取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 05:17 UTC 版)
「在家仏教こころの会」の記事における「現代的課題との取り組み」の解説
在家仏教こころの会においては、日常の実生活における、人間相互の開かれた意思の疎通と相互理解の重要性が強調される。特にあらゆる人間関係の始点と位置づけられる家族間における心底からの意思の疎通と相互理解の確立が、現代人の疎外状況を解消するのに不可欠であるとされている。 又、定期的な活動として、会員・非会員を問わず誰でも自由に参加出来る「つどい」が会員宅または公共の場を使用して各地で行われている。そこでは参加者各自が「自分を語る」という趣旨で、ありのままの今の自分を飾らずに自由に語り合い、そのことを通じて相互の理解が深められるだけでなく、各人自身の心のありようを自分自身で言語化すること通じて、それが意識化され、その「気付き」によって自身の問題点に対する対処の仕方を自ら見出していく事ができるとされている。 また、そのような「自分を語る」という生き方を日常生活のあらゆる人間関係において実践する事によって、他者にも「自分を語る」機会を提供する事になり、それによってその人自身の「気付き」を促す事にも繋がるとされる。 自己防衛的外交辞令によって自我を保護し、自身の自由を束縛する事に繋がる濃密な人間関係を忌避しようという傾向にある現代の希薄な人間関係は、同時に自我の孤立と疎外をもたらすことに繋がっているが、在家仏教こころの会の上記のような試みは、自ら進んで自身の「心のバリアー」をとりはらい、その姿勢が他者にも伝播して、本来の人間的な暖かい人間関係を現代社会の中で再構築していこうとする斬新な試みとして、注目に値する。
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