現代の録音
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「チャイルド・バラッド」の記事における「現代の録音」の解説
その後、多くのチャイルド・バラッドが現代の音楽のレコーディングに登場した。例えば、バール・アイヴスの1949年のアルバム The Return of the Wayfaring Stranger には "Lord Randall" and "The Divil and the Farmer"の2曲が収録されている。 1956年、ユワン・マッコール(英語版)とA.L.ロイド(英語版)が歌った72曲のチャイルド・バラッドの8枚のLPからなる4つのアルバムがリリースされた: The English and Scottish Popular Ballads, Vols. 1–4。 ジョン・ジェイコブ・ナイルズ(英語版)は1960年に The Ballad Book of John Jacob Niles(『ジョン・ジェイコブ・ナイルズのバラッド・ブック』)を出版し、20世紀初頭にアメリカ南部やアパラチア各地で収集した民謡をチャイルド・バラッドに結びつけている。彼が発表した曲の多くはフォーク・ミュージック・リバイバルで復活したもので、例えば「なぞなぞなぞの歌(英語版)」(「恋人にサクランボをあげた」"I gave my love a Cherry")はチャイルド1番の ”Riddles Wisely Expounded" と結びつけている。 ジョーン・バエズは最初の5枚のアルバムでチャイルド・バラッドを10曲歌い、ライナーノーツにもそのように明記していた。 フェアポート・コンヴェンション、ペンタングルおよびスティーライ・スパンと言ったブリティッシュ・フォーク・ロックのグループはチャイルド・バラッドをレパートリーに多用し、それ以外にも多くのアーティストがそれぞれのアルバムにチャイルド・バラッドをレコーディングした。ハリー・スミスは自身のコンピレーション・アルバム Anthology of American Folk Music に何曲かを収録した。 2003年にイングランドのフォーク歌手ジューン・テイバー(英語版)は全体がチャイルド・バラッド(210番、212番、161番、195番、106番、74番、215番、88番、20番、58番)からなるアルバム en:An Echo of Hooves を録音した。 チャイルド・バラッド95番、The Maid Freed from the Gallows(絞首台から逃れた小間使い)はブルースやロックバンドのいくつかのレコーディングに登場し、リード・ベリー(英語版)による "Gallis Pole" と "Gallows Pole"(絞首台)としてアルバム『レッド・ツェッペリン III』に収録されたものが特筆される。 チャイルド・バラッドはまた "Cold Blows the Wind" のタイトルでのWeenの "The Unquiet Grave"(チャイルド78番)やエヴァリー・ブラザースが録音したバーバラ・アレン(英語版)(チャイルド84番)のバージョン、アート・ガーファンクル、そして(2004年の映画『ママの遺したラヴソング』のサウンドトラックに)ジョン・トラボルタなど、通常は民俗的な材料に関連付けられていない音楽グループの作品の中で時折見受けられる。2009年、フリート・フォクシーズは "Mykonos"(ミコノス)のシングル盤のB面として "The Fause Knight Upon the Road" を "False Knight On the Road" の曲名で 収録した。2013年にはアメリカのシンガーソングライター、アナイス・ミッチェル(英語版)とジェファーソン・ハマーがフランシス・ジェームズ・チャイルドのコレクションからの7曲で構成されたアルバム『チャイルド・バラッド』をリリースした。 チャイルド・バラッドはジェームズ・A・ミッチェナーの小説 The Drifters 『ドリフターズ』の中でも頻繁に参照されている。
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