現代の復興:学校と養成所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:02 UTC 版)
「バラタナティヤム」の記事における「現代の復興:学校と養成所」の解説
1947年にイギリス統治からインドが独立した後、バラタナティヤムは急速に拡大した。現在ではインドで最も人気のあるインド古典舞踊であり、在外インド人コミュニティで高い支持を得ており、多くの外国人からインド舞踊の代名詞だと見なされている。 20世紀後半に、西洋におけるバレエのようにバラタナティヤムがインド舞踊の伝統になった。 英国政府がバラタナティヤムの伝統を禁止しようとした際も、それは継続され、ヒンドゥー教寺院の外や宗教的思想の外に移ることで復興した。 しかしインド独立後は、バラタナティヤムの歴史(古代の伝統や祈祷儀式)やダンスの精神的表現部分への関心が高まってその復活が起きている。現代のバラタナティヤムにおける多くの革新と発展は、疑似宗教的なものだと述べる学識者もいる 。今ではインドの主要都市にバラタナティヤムの授業を行う学校が多数あり、これらの都市では毎年数百ものショーが開催されている。ニューデリーでは、2018年に日本人少女の富安カナメが11歳で異例のプロデビューを果たし、ニュースとなった。 インド以外だと、バラタナティヤムは米国・欧州・カナダ・オーストラリア・湾岸諸国・スリランカ・マレーシア・シンガポールの学術機関で注目され研究されている。多くの国の在外インド人コミュニティおよび在外タミル人コミュニティにとって、それは社会生活とコミュニティの絆の源であり手段である。現代のバラタナティヤムの振り付けには、男女両方のダンサーが含まれる。 2020年、インドのチェンナイに推定1万人のダンサーが集まり、最大規模のバラタナティヤム公演として世界記録を更新した(以前の記録は2019年チダンバラムで7190人が踊った)。
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