現代のドイツ人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:21 UTC 版)
その上で、細部をごまかしつつも、なお新旧ドイツ国家、ドイツ語、およびそれらに長くかかわってきた血筋といった漠然としたイメージの総体が「ドイツ人」と呼ばれている。それは他の国々と同様であるが、特にドイツ語の比重が大きい点(ほぼドイツ民族でしか母語化しなかった。その点日本語と立場が似ている)、国家の領域がまったく安定していない(現在の版図は十数年の歴史しか持たず、六百年間ドイツ国家の枢要を担ったオーストリアはその中に含まれていない)点が大きな特徴といえるだろう。 ドイツ人追放以後、東欧におけるドイツ人の人口は激減したが、現在でもポーランドに153,000人、ハンガリーに132,000人、ルーマニアに37,000人、チェコに19,000人、スロヴァキアに6,000人、セルビアに4,000人のドイツ人が存在し、各国における少数民族となっている。 外国におけるドイツ人像は、オーストリアやスイスを含めた同言語同民族で捉えられがちな傾向がある。金髪碧眼、長身、男性の場合はオールバックを好む、といった容姿や几帳面さがステレオタイプなドイツ人として語られがちだが、実際は金髪の比率は南欧よりは高いものの北欧よりは低く、特に南ドイツは低い。
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