現代のトルグート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 17:46 UTC 版)
現在、トルグート部族の大半は分散され、モンゴル国の西部および新疆ウイグル自治区の北部に居住する。バインゴリン・モンゴル自治州、中でも和静県に特に多い。また、トルグートの西方移住前に青海に移住していた者の子孫は青海省に残っており、エジネ・トルグート部族の子孫は内モンゴル自治区のエチナにいる。一方、ヴォルガ・トルグートの残る4分の1はヴォルガ流域に残った。彼ら残留したヴォルガ・トルグート遊牧民が現在のカルムイク人の先祖であり、カルムイク人の大半は現在もトルグート部族に属する。なお、和静県の彼らについて日本語の書籍がある。 トルファン市内とカシュガル市を繋ぐ南疆鉄道が通りその駅もあるバルゴンタイ・巴論台の街にトルゴート・モンゴル人の民族中学校やバザールがありモンゴル人の賑わいがあった。バルゴンタイの東の遊牧民の村オリアスタイ・ツァガーン牧場・前進牧場とそのまた東のシャルガンゴル大隊・夏尓溝村に1986年の夏に非合法取材をかけた日本人のルポが1990年の朝日ジャーナルノンフィクションコンテストの佳作に入ったがワープロ本として少部数のみ古書で流通している(『秘境の天山モンゴル』1996年・本郷弘著) さらに尚、彼らは内モンゴルなどで使われるモンゴル文字よりも明確に音声をあらわすトドノムという文字を持っている。ただ、民族学校でもトドノムだけでなくモンゴル文字を教える動きがある。
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